2011年11月2日水曜日

アマゾン電子書籍契約は妥当か無茶か 大手は反発、中小は興味示す?

http://www.j-cast.com/2011/11/01111860.html?p=1

ネット通販最大手の米アマゾンが各出版社に電子書籍の契約書を送ったと報じられ、その内容が妥当か無茶かどうかを巡って論議になっている。
日経が2011年10月20日付朝刊1面トップでアマゾンが日本で年内にも電子書籍事業に参入とスクープしたのに続き、今度は一部メディアがその「契約書内容」を報じた。

売り上げの55%をアマゾンになど
それは、ライブドアのサイト「BLOGOS」が29日に配信した「『こんなの論外だ!』アマゾンの契約書に激怒する出版社員」だ。
記事によると、アマゾンは、10月上旬に日本の出版社約130社を集めた説明会を都内で開き、出版社には、それから数日後に「KINDLE電子書籍配信契約」が送られてきた。
そこでは、すべての新刊を電子化してアマゾンに提供し、出版社がそうしないときはアマゾンが電子化すること、アマゾンの推奨フォーマットでは、売り上げの55%をアマゾンのものとすること、書籍より価格を低くすること、そして、出版社が著作権を保有すること、などの条項が挙げられていた。アマゾンへの回答期限は、10月31日までになっている。
記事では、説明会に参加したある中堅出版社の怒りの声を紹介した。その書籍編集者は、いずれも出版社側には不利となる内容で、特に、出版社が著作権を保有するのを1か月以内に決めろというのは無理難題だと反発している。欧米流の著作権管理だが、著者から了解を取るなど難しい手続きが必要だからだ。
こうした契約書内容は、本当なのか。
日経が「詰めの交渉」中と報じた小学館や集英社では、それぞれ「交渉は進展しておらず、内容も守秘義務があるのでお答えできません」「(日経で)報道されている事実はありません」とだけコメント。交渉中という講談社でも、「契約状況はまったく明かせません」とした。一方、日経がアマゾンと合意したと報じたPHP研究所(京都市)は、その報道を否定。検討中ではあるものの、まだ合意していないとし、内容については、「守秘義務がありますので、一切話せません」と言っている。

大手は「無茶」多く、中小の一部は理解示す
アマゾン・ジャパンに取材すると、広報部は外出中だったため、契約書内容の事実関係は確認できなかった。
もし内容が本当だとすると、出版社には受け入れられるものなのか。
ある大手出版社の担当者は、アマゾンの契約書について、「あんな無茶な要求は、飲むわけがありません」と明言した。特に、出版社が著作権を保有するという条項については、著作物の複写などを認める著作隣接権を出版社が求めても著者らが拒否しているような状況で、実現させるのは難しいと指摘した。
また、この出版社はアマゾンと交渉中だが、飲めない条項ではそもそも交渉しない。こうしたことから、担当者は、「同一の契約書を配っているとは思えませんね」として、アマゾンが中堅出版社などとの二刀流を使っている可能性を示唆した。
アマゾンと交渉している別の大手出版社では、出版社が著作権を保有という条項の話はないといい、「そんな厳しいことは無理では」と漏らした。売り上げの55%をアマゾンのものとすること、すべての新刊を電子化してアマゾンに提供することなどの提示もなかったという。
一方、中小の出版社からは、アマゾンの条項は必ずしも法外とは言えないとの声も出ている。ある出版社は、契約書は来ていないとしながらもこう話す。
「55%は法外かもしれませんが、出版社に入る利益は、紙と大差ないんですよ。電子書籍なら、取り次ぎへの支払いや印刷などのコストがかからないからです。著作権の保有についても、アップルがiTunesを手がけたときに無理とぼろくそに言われながら成功していますし、ケースバイケースでしょう。大手の営業の力が強くて本をなかなか書店に卸せない中小の出版社にとっては、逆にチャンスかもしれないですね」
ネット上でも、アマゾンの契約書について、賛意を示す書き込みも多い。「半分以上とかボリ過ぎだろ」といった指摘もあるが、「消費者は望んでいます」「動揺してたら作家と直接取引し出すぞ」との声が出ている。

2011年11月1日火曜日

「Sony Tablet」向け電子書籍3万冊

http://www.yomiuri.co.jp/net/news/bcn/20111031-OYT8T00402.htm

 ソニーは、10月28日、Android搭載タブレット端末「Sony Tablet」向けのネットサービスとして、eBookストア「Reader Store(リーダーストア)」、位置情報サービス「PetaMap(ペタマップ)」のサービスを開始した。

 「Reader Store」は、雑誌や絵本などのカラーコンテンツを含む3万冊以上の書籍を揃えたeBook(電子書籍)ストア。EPUB3やXMDF、ドットブック(.book)規格対応の電子書籍を販売する。EPUB3は、EPUB規格の最新バージョンで、縦表示やルビなど、日本語組版に対応。欧米に続き、日本国内でも利用が広がると予測されている。

 EPUB3対応のカラーコンテンツは順次販売を開始し、10月中に雑誌『オズマガジン』『GQ JAPAN』『DIME』『SPA!』『AERA』など、約200冊をラインアップする予定。また、「Reader Store」で購入したXMDF、ドットブック規格のコンテンツは、「Sony Tablet」とソニーの電子書籍リーダー「Reader」のどちらでも読むことができる。

 「PetaMap」は、5.5型のデュアルディスプレイを備えた折りたたみ形状の「Sony Tablet」Pシリーズ専用のオリジナルアプリ「PetaMapガイド&ナビ」として提供。Pシリーズの2画面ならではの快適な操作感で、ソニーが提供する位置情報サービス「PetaMap」の全国100万件の豊富なスポット情報をもとにナビゲートする。

 ソニーは「Sony Tablet」向けに、すでに10月からプレミアム映像配信サービス「Video Unlimited」と初代「プレイステーション」のゲームなどを購入して遊べる「PlayStation Store」を開始しており、タブレット端末上で、さまざまなエンタテインメントコンテンツを楽しむことができる。

 「Sony Tablet」は、現在、2シリーズ計4モデルをラインアップ。9月17日に9.4型ディスプレイを備えたSシリーズのWi-Fiモデル「SGPT111JP/S」「SGPT112JP/S」を発売し、10月28日にSシリーズの3G + Wi-Fiモデル「SGPT113JP/S」と、3GとWi-Fiに対応するPシリーズ「SGPT211JP/S」を発売した。価格はオープンで、ソニーストアでの販売価格は「SGPT113JP/S」「SGPT211JP/S」ともに6万2880円。3G対応機種を販売するNTTドコモでは、2012年4月30日まで「FOMAタブレットスタートキャンペーン」を実施している。

2011年10月25日火曜日

講談社、電子書籍版「スティーブ・ジョブズI」を発売

http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20111024_486028.html


株式会社講談社は24日、スティーブ・ジョブズ氏公認の評伝「スティーブ・ジョブズI」電子書籍版の配信を開始した。紙の書籍の全世界同時発売に合わせたもので、PC・スマートフォン・読書専用端末向けの電子書籍サイトで販売する。「スティーブ・ジョブズII」は11月1日に配信開始予定。価格は紙の書籍と同じで、各巻1995円。

同書は、スティーブ・ジョブズ氏が積極的かつ全面的に取材に協力した唯一の評伝。米伝記作家のウォルター・アイザックソン氏が、2009年から3年にわたって本人や関係者への取材を行ったものをまとめた。

電子書籍版は「GALAPAGOS STORE」「紀伊國屋書店BookWebPlus」「ソフトバンク ブックストア」「TSUTAYA.com」「BookPlace」「BookLive!」「VOYAGER STORE」「honto」「LISMO Book Store」「Reader Store」「ebookjapan」「電子文庫パブリ」「BooksV」で販売する。

講談社では今後、携帯電話向けの電子書籍サイトでも順次販売するほか、iPhone/iPad向けアプリも近日中に配信を開始する予定。


http://dt.business.nifty.com/articles/7830.html

Amazon、電子書籍フォーマット「Kindle Format 8」を発表

http://journal.mycom.co.jp/news/2011/10/24/021/


米Amazon.comはこのほど、Kindle用電子書籍の新しいフォーマットとして「Kindle Format 8 (KF8)」を発表した。同社がこれまで公開してきたMOBIフォーマットに代わり、Kindle Fireから利用できる。
Kindle Format 8はHTML5をサポートし、同社では、子供向けの絵本やコミック、図版を用いる技術書、料理本などといった、より豊富なフォーマットやデザインを必要とする書籍の発行が可能になるとしている。
新フォーマットでは、固定配置やネストしたテーブル、吹き出しなど150以上の機能が追加されており、サポートされる主要なHTMLタグ、CSSが公開されている。
また、HTMLやXHTMLなどから電子書籍への変換ツール「KindleGen 2」や、端末での表示をプレビュー確認できる「Kindle Previewer 2」を近日中に公開するとしている。

Amazon、今年日本で電子書籍ストアを開始

http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1110/25/news022.html

AmazonはKindle Storeをグローバルに展開しつつある。ドイツ、フランス、スペインなどの国々で2011年末から2012年第1四半期までにサービス開始予定だが、同社は現在、日本でのサービスインを目指し大手出版社と詰めの交渉に入っている。海外からの視点をお届けしよう。

 Amazonは今年電子書籍ストアを多くの国々で開始し、グローバルでの規模を拡大しつつある。ドイツ、フランス、スペインなどの国々で2011年末から2012年第1四半期までにサービス開始予定となっているが、日本経済新聞によると、同社は現在、日本の大手出版社との交渉に入っている。

 2010年12月に「PRS-650」を発売したソニーは、現在日本の電子書籍市場で最も存在感のある企業の1つだ。同社はすべての大手出版社、新聞社、漫画出版社とReader Store経由でコンテンツを販売する契約を交わした。日本市場への参入はソニーにとっては2度目のことで、今回はうまくいった。その理由は部分的には電子書籍が広く受け入れられつつあるということだが、技術に対する人々の認知が高まりつつあるということも挙げられよう。

 Amazonはこのマーケットで競争する2番目の国際的企業になろうとしている。同社は数カ月にわたって日本の出版社および新聞社と交渉しているが、明確な契約には至っていない。出版社が抱える不安要因は、Amazonが競争を排除するために低価格でコンテンツを提供しようとする傾向がある点だ。エージェンシーモデルは日本の商習慣からするとやや異質で、Amazonは、契約を締結してもほとんど利益がないのではないかと懸念する企業と交渉を続けている。日本経済新聞によると、Amazonは契約の最終詳細をほぼ固めつつあり、価格引き下げの範囲などは事前に出版社と議論するものとしている。

 Amazonにとってまず足掛かりとなるのは、デバイスで日本語が読め、ローカライズ可能な機能を提供するためにカスタムファームを搭載した新たな第4世代Kindleを小売市場で販売することだ。日本市場で、Kindleがどのように販売されるか、またその価格がどのようになるかはまだ分かっていないが、Amazonは自社サイトだけでなく、小売市場でKindleを販売しなければならないだろうということを理解している。

 魅力的な電子書籍市場に参入する企業にとって日出ずる国は豊かな市場となっている。電子書籍および電子コミックのファイルフォーマットが複数競合しているため、まだほとんど手つかずの市場だからだ。時事通信は日本の電子書籍市場は8億4600万ドル規模、紙版書籍および雑誌について2兆円規模と算定している。

2011年10月21日金曜日

紀伊國屋書店、購入済み電子書籍を管理・閲覧できる「Kinoppy for PC」を無償公開 -PC、スマートフォン、タブレット、電子書籍端末で電子書籍を共有可能

http://www.forest.impress.co.jp/docs/news/20111021_485380.html

 (株)紀伊國屋書店は20日、同社が運営するオンラインストア“紀伊國屋書店BookWeb”で購入した電子書籍を管理できるソフト「Kinoppy for PC」を無償公開した。Windows XP/Vista/7に対応するフリーソフトで、現在本ソフトの公式サイトからダウンロードできる。

 「Kinoppy(キノッピー)」は、“紀伊國屋書店BookWeb”で購入した電子書籍の管理ソフト。PC版の「Kinoppy for PC」のほか、iPhone/iPad/Android版が用意されており、さまざまなデバイスで購入済み電子書籍を楽しむことができる。また、ソニー製の電子書籍端末“Reader”での閲覧にも対応している。

 「Kinoppy for PC」では、本棚を模した画面で購入した電子書籍を管理可能。本棚ではユーザーが自由に電子書籍を並び替えることもできるほか、購入済み電子書籍の検索や詳細情報の確認が可能。“紀伊國屋書店BookWeb”での購入履歴を閲覧する機能も備える。

 さらに、本ソフトはシャープ製「ブンコビューア」およびボイジャー製「T-Time」といった電子書籍リーダーを同梱。電子書籍を選択すると、フォーマットに適した電子書籍リーダーが起動して、内容を閲覧できる仕組みになっている。

紀伊國屋書店、電子書籍サービスを大幅拡充――ソニーのReaderをサポート

http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1110/20/news108.html

紀伊國屋書店は、自社の電子書籍サービスでソニーのReaderを新たにサポート。そのほか一挙にサービスを拡充した。

紀伊國屋書店は10月20日、同社の電子書籍サービスについて、新たにソニーの電子書籍リーダー「Reader」をサポート、合わせてPC向けのストア/ビューワアプリ「Kinoppy for PC」をリリースし、サービスを一挙に拡充した。

 Readerの新モデル「PRS-T1」が10月20日から国内販売を開始したのに合わせ、業界が大きく動きつつある。ソニー、楽天、紀伊国屋書店、パナソニックの4社は、電子書籍サービスの利便性向上に向け、それぞれが提供する電子書籍端末や販売ストアの相互接続を行っていくことを6月に発表しており、10月19日には楽天の電子書籍ストア「Raboo」で購入したコンテンツを11月初旬をめどにReaderで閲覧可能にすることが発表されている。

 紀伊國屋書店はこの日、同社の電子書籍サービス「紀伊國屋書店BookWeb」で販売するコンテンツをReaderでも閲覧可能にすると発表した。こちらは同日からの対応となるが、現時点ではRabooの発表と同様、PCを介してコンテンツをReaderに転送する形での対応となる。

 紀伊國屋書店BookWebで購入したコンテンツをReaderで読むには、紀伊國屋書BookWebのアカウントとReaderのひも付けが必要。紀伊國屋書BookWebにログイン後、マイページのメニューにある「Reader利用機器の登録・解除」から「機器認証を行う」に進むことで、最大2台のReaderをひも付けることができる。2台となっているのは、Sony Tabletのサポートも視野に入れたものとみられる。いずれにせよ、ReaderでReader Store、Raboo、紀伊國屋書店BookWebが利用可能になったことで、お勧めできる端末になったといってよいだろう。

 また、紀伊國屋書店は、紀伊國屋書BookWebのアプリとして提供している「Kinoppy」について、新たにPC向けの「Kinoppy for PC」をリリースした。これにより、iOS、Android、PCで紀伊國屋書店の電子書籍サービスが利用可能となる。

 Kinoppyアプリについては、iOS版が最新の機能をいち早く取り入れる形で進化しており、最新バージョンで青空文庫フォーマットおよびEPUB 3にいち早く対応、さらにOpen in(次の方法で開く)機能にも対応した。いずれのフォーマットも紀伊國屋書BookWebでは現時点で取り扱っていないことを考えると、マルチビューワ的な使い方ができるようになったのも注目したい。

 Readerのサポートに合わせ、主要4店舗に「電子書籍コーナー」を設置。8月にコーナーが設置された新宿本店に加え、梅田本店、札幌本店、流山おおたかの森店では実際にスマートフォンやタブレット、Readerなどから同社の電子書籍サービスを試すことができる。新宿本店1階ひろばでは20日から23日までReaderのタッチ&トライも実施しているので、店頭に足を運んだ際には試してみてほしい。なお、一連の発表に伴い、上記4店舗および紀伊國屋書店BookWebではReader本体の販売も開始している。