2011年5月1日日曜日

アップルの「求む!出版経験+MBA」 「こんな人材いるのか」ネットで話題

http://www.j-cast.com/2011/04/23093841.html

アップルジャパンの求人情報が話題を集めている。ネット上ではスキルへの要求が「ハードルが高いのでは」との声も出たが、専門家は「このクラスならふつう」だと指摘する。

話題となっているのは、アップルジャパンのwebサイト内にある採用情報のうち、「iBooks Manager」の募集要項だ。iPad/iPhone向け電子書籍リーダー「iBooks」に関わる仕事。職務内容はすべて英語で書かれている。

望まれる「マルチ能力」
iBooks Managerは、主として日本における書籍ビジネスの構築を担う。コンテンツ戦略のほかには、社員とのコミュニケーション力やリーダーシップも求められる。優れたプロジェクトの管理力や調整能力はもとより、国内、海外の出版業界の動向への理解も必須だ。日本での業務が基本だが、米国の本社に出張することもある。

求めるスキル、教育、経験の欄には、BA(=Bachelor of Arts:文学士号)とBS(=Bachelor of Science:理学士号)のどちらかが必要で、MBA(経営学修士号)の所持も望ましいとある。さらに8~10年の出版業界での経験、2~5年のオンラインメディアでの業務経験、ビジネス会話レベルの英語力、国際的な業務経験が条件として挙げられている。

(続く)http://www.j-cast.com/2011/04/23093841.html?p=2

山田順さん 『出版大崩壊 電子書籍の罠』

http://sankei.jp.msn.com/life/news/110501/bks11050107590014-n1.htm

■出版文化への愛情にじむ

 「電子書籍元年」と呼ばれた昨年、国内の出版社は電子書籍市場へ本格的に進出し始めた。有料電子版のサービスを提供する新聞社も。しかし、その流れを「ビジネスとして成立させるのは難しいのでは」と、冷静にみる。

 ネット上では無料がほぼ常識になってしまっていることが、主な理由だ。米国ではウォールストリート・ジャーナル(WSJ)などの新聞が有料の電子版を発行しているが、「確実に課金読者を得たのはWSJだけ。ネット上での課金モデル確立への戦いは過去10年以上なされてきたが、成功した、といえるところまではいっていない」と断じる。電子書籍も同様で、ネット上では無料が当然と考えるユーザーには、「1冊500円という値段を付けたらもう売れない」と悲観的だ。

 それでは書き手にとって、電子書籍とはどのような存在なのか。本書では、著者が出版社を通さずに作品をネット上で販売する「中抜き」などを例に現状を説明する。「それで成功するのは一部の有名作家だけ」。誰でも電子書籍が出せる状況になるかもしれないが、玉石混交の作品がネット上にあふれることにもなると危惧する。

http://sankei.jp.msn.com/life/news/110501/bks11050107590014-n2.htm