2011年8月11日木曜日

朝日新聞社が「ブック・アサヒ・コム」公開、紙・電子書籍100万点を横断検索

http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20110810_466750.html

朝日新聞社は10日、「ブック・アサヒ・コム」をオープンした。100万点の紙の書籍および電子書籍の情報を横断検索できる、「日本最大級の書籍情報サイト」だとしている。朝日新聞に掲載された約2万件の書評やコラム、本に関するニュースを参照することも可能だ。

 自分の好きな本をリスト化し、他のユーザーと情報を共有できるソーシャル機能「マイ本棚」も備えた。気になった本のページで「ブックマする」ボタンを押すことでマイ本棚に登録され、その本についてのレビューを書いたり、5段階評価を付けることが可能。読書の進行状況や読了日も入力しておける。本の趣味が合う本棚の持ち主をフォローすることで、その人が登録した本や書いたレビューの情報を受け取ることができる。

 マイ本棚を利用するには、Facebook、Twitter、朝日新聞社の認証サービス「Jpass」(会員登録無料)のいずれかのアカウントが必要だ。

 このほか、マイ本棚への登録件数が多い書籍を紹介する「ブックマランキング」、本のレビューを新着順や閲覧数順に紹介する「みんなのレビュー」、ユーザーの本棚をフォロワー数順やレビュー登録数順で紹介する「おすすめの本棚」、といったコーナーがある。

 ブック・アサヒ・コムで紹介されている書籍については、紙の書籍ならば「Amazon.co.jp」「セブンネットショッピング」「楽天ブックス」「紀伊國屋書店BookWeb」で、電子書籍であれば「電子書店パピレス」「eBookJapan」「電子文庫パブリ」で購入できる。提携する書店は拡大していく予定だ。

TSUTAYA GALAPAGOSが.bookのサポートへ ――変化の兆し

http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1108/10/news078.html

これまでXMDF形式の電子書籍を取り扱ってきた「TSUTAYA GALAPAGOS」で、XMDFと双璧をなす.bookが新たにサポートされ、講談社作品などの取り扱いが開始された。

 シャープとカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)の合弁会社が運営する電子書籍ストア「TSUTAYA GALAPAGOS」で、講談社のコミック・書籍作品が8月10日から開始された。これは、これまでXMDF形式の電子書籍を取り扱っていたTSUTAYA GALAPAGOSでボイジャーの.bookがサポートされたことを意味する。

講談社は現在、自社の電子書籍を.book形式でのみ提供しており、XMDF形式しか扱っていなかったTSUTAYA GALAPAGOSでは、同社作品を読むことができなかった。今回、.bookがサポートされたことで、コミックを中心に7000冊(コミック6308冊、書籍746冊)を超える講談社作品がTSUTAYA GALAPAGOSに加わった。版元から.book形式での作品提供が可能になったことで、TSUTAYA GALAPAGOSの品ぞろえが大幅に拡充されると予想される。

.book形式の電子書籍を閲覧可能にするには、専用のビューワアプリ「T-Time Touch for GALAPAGOS」をインストールする必要がある。同アプリは単独では動作せず、「GALAPAGOS App for Smartphone」または「GALAPAGOS App for Mediatablet」と連携して.book形式の電子書籍を閲覧可能にするというもの。T-Time Touch for GALAPAGOSは現在、Androidマーケットから無料で入手できる。

現時点でスマートフォンからはすでに利用可能となっているが、メディアタブレット「GALAPAGOS」は、Android 2.3へのアップデータ適用後に利用可能になる。Android 2.3のアップデータ提供は7月に予定されていたが、当日になって延期が発表されたままでいる。

国内の電子書籍フォーマットでXMDFと双璧をなす.bookがTSUTAYA GALAPAGOSでサポートされたのは大きな出来事といえる。EPUB 3などのサポートも進むのだろうか。