2011年8月19日金曜日

デジタルコミック協議会、和製電子コミックの総合ポータルサイト「JManga.com」を北米圏限定でオープン

http://hon.jp/news/modules/rsnavi/showarticle.php?id=2657

日本の大手漫画出版社が中心メンバーとなっている「デジタルコミック協議会」およびジェイマンガ株式会社(本社:東京都台東区)は現地時間8月17日、日本製コミックの海外向け総合ポータルサイト「JManga.com」(日本国内からは閲覧不可)を正式オープンした。

 JManga.comは、北米圏のMangaファンたちを対象に「NARUTO」「クレヨンしんちゃん」「結界師」など多数の公式の英訳電子コミックを閲覧できるサイトで、月額ポイント制での有料閲覧も可能。今後作品数を増やしていき、2013年には10,000作品を提供できるようにしたいとのこと。

 なお、同サイトの主な開発は、ジェイマンガ社(日本のビットウェイ社のグループ企業)や日本アニメ動画ポータルサイトなどを運営しているCrunchyroll社(本社:米国カリフォルニア州)が担当している。

“翻訳ボトルネック”解消になるか? 米Digital Manga社、現地ファンなど公募翻訳チームによる英訳マンガを初めて商品化

http://hon.jp/news/modules/rsnavi/showarticle.php?id=2658

日本製コミックの翻訳出版などを手がけるDigital Manga社(本社:米国カリフォルニア州)は現地時間の8月15日、専任翻訳家ではなく、現地ファンなど一般公募された翻訳チームに翻訳させた和製コミック第1号を、電子書籍販売サイト「eManga.com」で発売した。

 今回第1号として発売されたのはボーイズラブ作品「愛想尽かし」(山田ユギ/英田サキ、大洋図書)の英訳版である「Tired of Waiting for Love」。翻訳は、Digital Manga社が昨年立ち上げたファン翻訳者募集プロジェクト「Digital Manga Guild」経由で集めており、クレジットもDigital Manga Guildとなっている。

 現在、このDigital Manga Guildプロジェクト下で18チームが54作品を英訳作業中で、これから次々と発売されていく模様だ。

図書館が出版社に変身? 大英図書館、蔵書コレクションをEPUB電子書籍化し、iBookstoreで販売開始

http://hon.jp/news/modules/rsnavi/showarticle.php?id=2656

現地報道によると、大英図書館(本館:英国ロンドン市)は今月から、Apple社(本社:米国カリフォルニア州)のiPhone・iPad電子書籍ストア「iBookstore」で、スキャンされた蔵書をEPUB電子書籍として販売開始したとのこと。

 今回iBookstoreで発売されたのは「Codex Arundel」(著:Leonardo da Vinci)と「Atlas」(著:Gerardus Mercator)で、それぞれ大英図書館の蔵書コレクションにおける代表的な作品。同館と蔵書電子化で提携しているArmadillo New Media Communications社(本社:同)がインタラクティブEPUB電子書籍化を担当した。価格はそれぞれ3.99ポンド(約500円)~9.99ポンド(約1,260円)。

 大英図書館では、今後2年間にわたり75作品を投入していくことを明らかにしている。

米書籍レコメンドベンチャー「BookLamp」が正式オープン、英文書籍を全文解析してユーザーの好みの本を推薦

http://hon.jp/news/modules/rsnavi/showarticle.php?id=2655

米国の書籍解析システム研究ベンチャーのNovel Projects社(本社:米国カリフォルニア州)は現地時間の8月16日、同社がここ数年間ベータ運営していた書籍レコメンドサイト「BookLamp」を正式オープンしたことを発表した。

 BookLampは、英語書籍の全文を複数アルゴリズムで解析し、統計学的にその書籍の「特徴」を抽出し、ユーザーの好みのタイプの作品を推薦する新型のレコメンドサイト。米国の音楽業界では同様なレコメンドシステムをもったPandora Media社が大人気だが、書籍については同社が初めて。出版社からの許諾の関係もあり、当面は20,000冊のみのデータベースからスタートする。

 Novel Projects社ではさらに、このBookLampサイトで採用している書籍レコメンドシステムを「Book Genome Project」と命名し、公開研究型プロジェクトとして推進していくことも明らかにしている.

紙書籍と電子書籍、予想よりも好調とデータが示す

http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1108/16/news034.html

BookStatsが最近まとめた「これまでで最も分かりやすい出版業界の調査報告書」からは、幾つかの興味深い統計結果が読み取れる。

 伝統的な紙書籍と電子書籍が、以前考えられていたよりも好調だ。The New York Timesによると、BookStatsが最近まとめたリポートは「これまでで最も分かりやすい出版業界の調査報告書」だ。

 BookStatsはThe Association of American PublishersとThe Book Industry Study Groupの協力の下出版されている。両団体は最近、電子書籍と伝統的な紙書籍の売り上げを観測した3年間の研究を完了した。1963社の出版社が調査され、幾つかの興味深い統計結果が判明した。

 2010年は26億冊以上の書籍が販売され、279億ドルに上る売り上げを記録した。一方で、電子書籍はわずか1億1400万冊が販売されたが、それまでと比較すると売り上げは急伸している。2008年に電子書籍は販売された書籍全体の1%の割合だったが、昨年は6.4%に上昇した。

 電子書籍が市場占有率で劇的に上昇した理由の1つは、人気のある電子書籍リーダーの価格が低下したためだ。Kindle、NOOK、Koboが売り上げをリードし、多くの読者が選択するデバイスになっている。

 加速的なペースで成長している最も重要な市場セグメントの1つは高等教育を軸として展開している書籍だ。高等教育機関の数は多く、この業界は2010年に45.5億ドルを売り上げるまでに成長し、一方で一般書籍は5.8%成長して139億ドルを売り上げた。その原因の一部は吸血鬼、超常現象、ゾンビ、ハリー・ポッター本が復活したためだ。

2011年8月18日木曜日

電通が電子雑誌の取次業を本格化、出版社向け雑誌業務システム「Magaport」を発表

http://hon.jp/news/modules/rsnavi/showarticle.php?id=2654

株式会社電通(本社:東京都港区)は8月16日、出版社向けに電子雑誌業務システム「Magaport(マガポート)」を提供開始することを発表した。

 Magaportは、出版社がコンテンツの入稿・販売管理・広告管理を一元的に行うための業務システム。同社がスマートフォン向けに運営する電子雑誌販売ストア「マガストア」での業務ノウハウを元に開発されたプラットフォームで、当面は「マガストア」契約中の出版社約100社(270誌)を中心に頒布していく予定。

 なお、電通では出版社開拓と並行して、コンテンツ供給先である電子書店サイト各社にも、同ストア側システムの導入を薦めていく予定とのこと。