2011年4月18日月曜日

世界タブレット市場、2015年まで Apple が1位を維持


米国 Gartner は英国時間2011年4月11日、世界メディア タブレット端末市場に関する予測を発表した。OS 別の市場シェアは、iPad で好調な米国 Apple の iOS が少なくとも2012年まで過半数を占め、2015 年も1位を維持できると見込む。

Gartner によると、メディア タブレット端末の販売台数は2010年が1,761万台で、その後2011年に6,978万台、2012年に1億821万台、2015年に2億9,409万台へ増えるという。この内 iOS の割合は、2010年が83.9%、2011年が68.7%、2012年が63.5%、2015年が47.1%。徐々に減るものの1位を保つ。

市場シェア2位は、米国 Google の Android。具体的には、2010年が14.2%、2011年が19.9%、2012年が24.4%、2015年が38.6%で、iOS と逆にシェアを拡大するとみられる。
世界タブレット市場、2015年まで Apple が1位を維持
世界メディア タブレット端末の OS 別販売状況
(販売台数の単位:1,000台、出典: Gartner)

Gartner は「Apple が iPhone でスマートフォン市場に与えたのと同じ影響を、iPad でタブレット市場に及ぼした」と見ている。iPad はデバイス単体でなく、対応コンテンツなどを含むエコシステム全体でより豊かな環境を実現し、消費者をひきつけているという。これに対し「競業メーカーの多くは、まずハードウェアで対抗してからエコシステムの活用を考える」と指摘した。

また Android について Gartner は、Google がタブレット向け「Android 3.0」(開発コード名「Honeycomb」)のオープン化を見送った決定を「サード パーティによる OS 分断化を抑えられる」と評価する一方、「デバイスの価格低下ペースを遅くし、最終的には市場シェアを頭打ちにする」と予測した。

なお Gartner は、スマートフォン市場であれば Android が2011年から1位になるとみている。

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