http://hon.jp/news/modules/rsnavi/showarticle.php?id=2460
米MacニュースサイトのMacRumors.comによると、Apple社(本社:米国カリフォルニア州)は今週、iPhone・iPadアプリ開発者規約を改訂した。それにより、とくに電子書籍・電子雑誌関係者の間で問題となっていた外部課金システム利用に関する条項も変更されたとのこと。
記事によると、今年2月に改訂された規約では、サードパーティ製の課金システムを利用するコンテンツ系アプリ(電子書籍アプリ等)は、Apple社の iTunes課金システムも並行採用することが要求されていた。しかし、今回の改訂ではその文言ニュアンスが大幅に書き変えられた模様で、アプリ上で外部リンクや購入ボタン等を使ってサードパーティ製課金システムへ誘導さえしなければ、コンテンツ再生自体は行なえることが明記されているとのこと。
わずかな緩和ではあるが、少なくとも“閲覧専用”アプリとしてデザインすれば、電子書籍販売ベンダーはiTunes課金を強制採用する必要はない、ということになる。
2011年6月10日金曜日
2011年6月8日水曜日
Apple、「iCloud」を発表、音楽/アプリ/電子書籍などクラウドで管理
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20110607/361116/
米Appleは米国時間2011年6月6日、クラウドコンピューティングを利用して音楽や写真、アプリケーション、文書ファイルなどを保存、管理できる無料のサービス「iCloud」を今秋から始めると発表した。
「iPhone」「iPad」「iPod touch」「Macintosh(Mac)」やWindowsパソコンのアプリケーションと連動し、ユーザーのコンテンツを自動で同社のデータセンターに保存するというサービスで、すべての機器でデータを最新の状態に保てるとしている。
iCloudは、これまで同社が提供していたオンラインサービス「MobileMe」や、アプリケーション配信サービス「App Store」、電子書籍配信の「iBookstore」なども組み合わせた包括的なサービスとなり、これらに加え新たに、iOS端末のコンテンツをバックアップする「iCloud Backup」、文書ファイルを保存する「iCloud Storage」、写真を一時的に保管する「Photo Stream」、音楽配信サービスと連動する「iTunes in the Cloud」を用意する。
このうち、iTunes in the Cloudでは「iTunes Match」と呼ぶ、年間24.99ドルの有料サービスを米国で始める予定。iTunes in the Cloudでは、ユーザーがAppleの音楽配信サービス「iTunes Store」で過去に購入した楽曲ファイルを追加料金なしでiOS端末に再ダウンロードできるようになる。iTunes Matchでは、iTunes Store以外で入手した楽曲について、Appleが配信権利を持つ約1800万曲と照合し、合致したものをAAC形式(256kbps)で提供する。これによりユーザーは、「照合できない残りのごく一部の楽曲だけをアップロードすればよく、音楽ライブラリ全体をアップロードする必要がなくなる」と Appleは説明している。
このほか、文書ファイルを保存するiCloud Storageでは、同サービスのAPIを使って作成した書類をクラウド上に保存し、それらを自動的に各機器にプッシュ配信する。このサービスでは、5G バイトまでのストレージ容量を無料で提供する。Appleで購入する音楽やアプリケーション、電子書籍と、写真保管サービスで必要となるストレージ容量はこの5Gバイトの制限外となる。また、ストレージ容量の追加購入オプションも用意する予定で、料金については後日明らかにするとしている。
Appleは同日から、iCloudのベータ版とCloud Storage APIの提供をiOSとMacの開発者プログラムで始めた。このほか、iTunes Match機能を搭載しないiTunes in the Cloudベータ版を米国で始めた。iCloudの正式版は今秋、iOSの新版「iOS 5」のリリースに合わせて提供する予定。
http://www.apple.com/pr/library/2011/06/06icloud.html
米Appleは米国時間2011年6月6日、クラウドコンピューティングを利用して音楽や写真、アプリケーション、文書ファイルなどを保存、管理できる無料のサービス「iCloud」を今秋から始めると発表した。
「iPhone」「iPad」「iPod touch」「Macintosh(Mac)」やWindowsパソコンのアプリケーションと連動し、ユーザーのコンテンツを自動で同社のデータセンターに保存するというサービスで、すべての機器でデータを最新の状態に保てるとしている。
iCloudは、これまで同社が提供していたオンラインサービス「MobileMe」や、アプリケーション配信サービス「App Store」、電子書籍配信の「iBookstore」なども組み合わせた包括的なサービスとなり、これらに加え新たに、iOS端末のコンテンツをバックアップする「iCloud Backup」、文書ファイルを保存する「iCloud Storage」、写真を一時的に保管する「Photo Stream」、音楽配信サービスと連動する「iTunes in the Cloud」を用意する。
このうち、iTunes in the Cloudでは「iTunes Match」と呼ぶ、年間24.99ドルの有料サービスを米国で始める予定。iTunes in the Cloudでは、ユーザーがAppleの音楽配信サービス「iTunes Store」で過去に購入した楽曲ファイルを追加料金なしでiOS端末に再ダウンロードできるようになる。iTunes Matchでは、iTunes Store以外で入手した楽曲について、Appleが配信権利を持つ約1800万曲と照合し、合致したものをAAC形式(256kbps)で提供する。これによりユーザーは、「照合できない残りのごく一部の楽曲だけをアップロードすればよく、音楽ライブラリ全体をアップロードする必要がなくなる」と Appleは説明している。
このほか、文書ファイルを保存するiCloud Storageでは、同サービスのAPIを使って作成した書類をクラウド上に保存し、それらを自動的に各機器にプッシュ配信する。このサービスでは、5G バイトまでのストレージ容量を無料で提供する。Appleで購入する音楽やアプリケーション、電子書籍と、写真保管サービスで必要となるストレージ容量はこの5Gバイトの制限外となる。また、ストレージ容量の追加購入オプションも用意する予定で、料金については後日明らかにするとしている。
Appleは同日から、iCloudのベータ版とCloud Storage APIの提供をiOSとMacの開発者プログラムで始めた。このほか、iTunes Match機能を搭載しないiTunes in the Cloudベータ版を米国で始めた。iCloudの正式版は今秋、iOSの新版「iOS 5」のリリースに合わせて提供する予定。
http://www.apple.com/pr/library/2011/06/06icloud.html
2011年6月7日火曜日
電子書籍が紙に負ける5つのポイント
http://wiredvision.jp/news/201106/2011060622.html
米Amazon.com社が最初の『Kindle』を発売し、電子書籍という革命を始めたのは3年半前のことだ。現在同社は、紙の本の売り上げよりも電子書籍の売り上げのほうが大きいという状態にある(日本語版記事)。
日本が江戸時代に、銃を捨てて刀に戻ったような、珍しい「時代逆行」が生じないかぎり、電子書籍は、紙の本を引き継ぐ「21世紀の書籍」になることだろう。
実は筆者は、今まで電子書籍リーダーというものを買ったことがなかった。生まれつき、単一機能の機器というものが嫌いだからだ。しかし、iPadを使い始めて以来というもの、紙の本はまったく購入しなくなってしまった。本は今後、完全に消え失せるということはないだろうが、ニッチなメディアという周縁的な存在になっていくことだろう。
しかしそれでも、電子書籍には根本的な欠陥がいくつかある。電子書籍には、紙の本にはかなわない(少なくとも、簡単にはかなわない)側面が、まだいくつかあるのだ。逆にいえば、以下の5つの問題が解決されさえすれば、電子書籍は制限なく成長していくことだろう。
1)読了へのプレッシャーがない。
今年2月、『The New York Times』のテクノロジー記者(元Wiredで記事を書いていたジェナ・ワーサム)が興奮した様子で、電子書籍をやっと最後まで読み終わることができた、と書いていた。ハイテクに精通した記者が、なぜそこまで時間がかかったのだろうか。本人が素晴らしい説明をしている。読み始めても、電子書籍だと「続きを読む」ことを忘れてしまうのだ。読み通すには、真摯な「新年の決意」が必要だった。
電子書籍は、視界のどこかに存在するということがない。読み始めたものは最後まで読め、と訴えてくる力に欠けるのだ。1,000冊を超える電子書籍を持っていたとしても、視界に入ってこなければ忘れられてしまう。
この問題を解決する方法は、『A Shore Thing』を読み始めてもう17日がたつが、まだ47ページめだ、ということを思い出させてくれる通知がポップアップで登場することだろう。
2)購入した本を1カ所にまとめられない。
物理的な本では、本棚を自分で整理し、その中から本を選ぶというプロセスがある。しかし、タブレットやスマートフォンの場合は、アプリごとに「本棚」ができてしまい、いろいろな所から購入した電子書籍を、まとめて1カ所で見ることができない。まとめるためのアプリが存在しないのだ。(電子リーダーはさらにつらい。専用の店以外からは何も買えないのだから)。
小さな問題だと思うかもしれないが、本屋がユーザーの本棚のサイズや形を決め、本棚にはその本屋で買った本しか並べるな、というルールを強制してきたとしたらどう思うか、考えてみてほしい。
iOSデバイス上で共通ライブラリーのようなものを作るとすれば、ルート情報を使うことが必要になるが、米Apple社は開発者にそれを許していない。また、仮にこの制限がなくなったとしても、各ベンダーの協力を取り付けるという問題がある。各社が競合していること、このような均一化が価格競争につながりかねないことなどを考えると、協力が得られるとは限らない。
3)思考を助ける「余白への書き込み」ができない。
文章をハイライトする機能だけでは十分ではない。注意深い読み手は、著者と議論したり、論点を展開したり、読んですぐに思いついたことを書き留めたりしたいものだ。そして、そのようなメモはオリジナルの近くにある必要がある----別のノートにというのでは話にならない。発明されそうでまだ発明されていない、気の利いたインデックス化システムがあろうと、それは変わらない。
本への書き込みというものは、本を誰かと共有すると、また興味深い「偶然の発見」を生み出していくものだ。こうした書き込みがまったくできないことは電子書籍の弱点だ。
書き込みの体験を再現するには新しい標準が必要だ。そしてそういった標準は、プロプライエタリな電子書籍技術を用いている各社によって共通して採用されなければならない。こうした新しい方向性は、『OpenMargin』[以下の動画]を見てもらうと、どんなものかわかるだろう。
4)位置づけとしては使い捨てなのに、価格がそうなっていない。
ハリウッドがDVDの特典でやっているように、電子書籍がそれ自体の価値をきちんと追加しない限り、レンタルに等しいものに13ドルを出すのは納得がいかないところがある。電子書籍は発行にほとんど費用がかからないのに、出版社が設定している基本となるカバープライスは、紙で出された新作の割引価格よりわずかに安いだけなのだ。
電子書籍は、貸すことも、地元の図書館に寄付することも、転売することもできない。物理的な空間を占めておらず、そのため、データを削除する際にも複雑な感情が生じにくい。このことは、次の項目とも関係してくる。
5)インテリア・デザインにならない。
くだらないと言うかもしれないが、物理的な本棚というものは、自分の人となりをほかの人々に無言で紹介するものではないだろうか。われわれが公共スペースに置く本、置かない本、そしてその並べ方は、世間に自分をどう思ってほしいかを雄弁に語るものだ(虚栄も混じるだろうが)。本棚はわれわれの紋章や名刺のようなもので、会話を始めるきっかけにもなるものだ。電子書籍リーダーの奥深くに隠されてしまえば、本棚の語る言葉は誰にも聞こえなくなってしまう。
ただし、古いメディアが完全に廃れるということは、今までもなかった。インターネット以前のラジオやテレビや映画は、いまでも存在する。だから、本がすぐ廃れるということはあり得ないだろう。電子書籍と物理的な本の両方を使い続ける方法が、両方の世界のいちばんよいところを取り入れる方法なのかもしれない。
米Amazon.com社が最初の『Kindle』を発売し、電子書籍という革命を始めたのは3年半前のことだ。現在同社は、紙の本の売り上げよりも電子書籍の売り上げのほうが大きいという状態にある(日本語版記事)。
日本が江戸時代に、銃を捨てて刀に戻ったような、珍しい「時代逆行」が生じないかぎり、電子書籍は、紙の本を引き継ぐ「21世紀の書籍」になることだろう。
実は筆者は、今まで電子書籍リーダーというものを買ったことがなかった。生まれつき、単一機能の機器というものが嫌いだからだ。しかし、iPadを使い始めて以来というもの、紙の本はまったく購入しなくなってしまった。本は今後、完全に消え失せるということはないだろうが、ニッチなメディアという周縁的な存在になっていくことだろう。
しかしそれでも、電子書籍には根本的な欠陥がいくつかある。電子書籍には、紙の本にはかなわない(少なくとも、簡単にはかなわない)側面が、まだいくつかあるのだ。逆にいえば、以下の5つの問題が解決されさえすれば、電子書籍は制限なく成長していくことだろう。
1)読了へのプレッシャーがない。
今年2月、『The New York Times』のテクノロジー記者(元Wiredで記事を書いていたジェナ・ワーサム)が興奮した様子で、電子書籍をやっと最後まで読み終わることができた、と書いていた。ハイテクに精通した記者が、なぜそこまで時間がかかったのだろうか。本人が素晴らしい説明をしている。読み始めても、電子書籍だと「続きを読む」ことを忘れてしまうのだ。読み通すには、真摯な「新年の決意」が必要だった。
電子書籍は、視界のどこかに存在するということがない。読み始めたものは最後まで読め、と訴えてくる力に欠けるのだ。1,000冊を超える電子書籍を持っていたとしても、視界に入ってこなければ忘れられてしまう。
この問題を解決する方法は、『A Shore Thing』を読み始めてもう17日がたつが、まだ47ページめだ、ということを思い出させてくれる通知がポップアップで登場することだろう。
2)購入した本を1カ所にまとめられない。
物理的な本では、本棚を自分で整理し、その中から本を選ぶというプロセスがある。しかし、タブレットやスマートフォンの場合は、アプリごとに「本棚」ができてしまい、いろいろな所から購入した電子書籍を、まとめて1カ所で見ることができない。まとめるためのアプリが存在しないのだ。(電子リーダーはさらにつらい。専用の店以外からは何も買えないのだから)。
小さな問題だと思うかもしれないが、本屋がユーザーの本棚のサイズや形を決め、本棚にはその本屋で買った本しか並べるな、というルールを強制してきたとしたらどう思うか、考えてみてほしい。
iOSデバイス上で共通ライブラリーのようなものを作るとすれば、ルート情報を使うことが必要になるが、米Apple社は開発者にそれを許していない。また、仮にこの制限がなくなったとしても、各ベンダーの協力を取り付けるという問題がある。各社が競合していること、このような均一化が価格競争につながりかねないことなどを考えると、協力が得られるとは限らない。
3)思考を助ける「余白への書き込み」ができない。
文章をハイライトする機能だけでは十分ではない。注意深い読み手は、著者と議論したり、論点を展開したり、読んですぐに思いついたことを書き留めたりしたいものだ。そして、そのようなメモはオリジナルの近くにある必要がある----別のノートにというのでは話にならない。発明されそうでまだ発明されていない、気の利いたインデックス化システムがあろうと、それは変わらない。
本への書き込みというものは、本を誰かと共有すると、また興味深い「偶然の発見」を生み出していくものだ。こうした書き込みがまったくできないことは電子書籍の弱点だ。
書き込みの体験を再現するには新しい標準が必要だ。そしてそういった標準は、プロプライエタリな電子書籍技術を用いている各社によって共通して採用されなければならない。こうした新しい方向性は、『OpenMargin』[以下の動画]を見てもらうと、どんなものかわかるだろう。
4)位置づけとしては使い捨てなのに、価格がそうなっていない。
ハリウッドがDVDの特典でやっているように、電子書籍がそれ自体の価値をきちんと追加しない限り、レンタルに等しいものに13ドルを出すのは納得がいかないところがある。電子書籍は発行にほとんど費用がかからないのに、出版社が設定している基本となるカバープライスは、紙で出された新作の割引価格よりわずかに安いだけなのだ。
電子書籍は、貸すことも、地元の図書館に寄付することも、転売することもできない。物理的な空間を占めておらず、そのため、データを削除する際にも複雑な感情が生じにくい。このことは、次の項目とも関係してくる。
5)インテリア・デザインにならない。
くだらないと言うかもしれないが、物理的な本棚というものは、自分の人となりをほかの人々に無言で紹介するものではないだろうか。われわれが公共スペースに置く本、置かない本、そしてその並べ方は、世間に自分をどう思ってほしいかを雄弁に語るものだ(虚栄も混じるだろうが)。本棚はわれわれの紋章や名刺のようなもので、会話を始めるきっかけにもなるものだ。電子書籍リーダーの奥深くに隠されてしまえば、本棚の語る言葉は誰にも聞こえなくなってしまう。
ただし、古いメディアが完全に廃れるということは、今までもなかった。インターネット以前のラジオやテレビや映画は、いまでも存在する。だから、本がすぐ廃れるということはあり得ないだろう。電子書籍と物理的な本の両方を使い続ける方法が、両方の世界のいちばんよいところを取り入れる方法なのかもしれない。
2011年6月4日土曜日
米Borders Groupが電子書籍販売から撤退、既存ユーザーはKoboに全面移行へ
http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1106/06/news100.html
米書店チェーン第2位で、現在経営再建中の米Borders Groupは6月2日(現地時間)、電子書籍販売業務をKoboへ全面移行すると発表した。
Bordersは自社のWebサイトのトップページにバナーを設置。ユーザーにKoboが運営している電子書籍販売サイトのアカウントを取得し、 Bordersから購入した電子書籍をライブラリに移動するよう呼びかけている。また、新規に電子書籍のブッククラブとブログを立ち上げ、セールや作家の情報を提供していくという。
Bordersは電子書籍販売では従来からKoboと提携していたが、今年2月経営悪化のため米連邦破産法11条の適用を申請。その際、Kobo が購入済みの電子書籍の継続利用を保証していた。なお、Bordersは電子書籍販売業務を手放すが、Koboの新電子書籍端末「Kobo eReader Touch Edition」は販売する意向。
米書店チェーン第2位で、現在経営再建中の米Borders Groupは6月2日(現地時間)、電子書籍販売業務をKoboへ全面移行すると発表した。
Bordersは自社のWebサイトのトップページにバナーを設置。ユーザーにKoboが運営している電子書籍販売サイトのアカウントを取得し、 Bordersから購入した電子書籍をライブラリに移動するよう呼びかけている。また、新規に電子書籍のブッククラブとブログを立ち上げ、セールや作家の情報を提供していくという。
Bordersは電子書籍販売では従来からKoboと提携していたが、今年2月経営悪化のため米連邦破産法11条の適用を申請。その際、Kobo が購入済みの電子書籍の継続利用を保証していた。なお、Bordersは電子書籍販売業務を手放すが、Koboの新電子書籍端末「Kobo eReader Touch Edition」は販売する意向。
2011年6月3日金曜日
まだまだ続くGoogle Book Search和解問題、Google側が和解案の再修正に難色、7月19日まで結論を延期
http://hon.jp/news/modules/rsnavi/showarticle.php?id=2437
米ニューヨーク連邦地裁は現地時間の6月1日、世界の出版界をここ数年騒がしてきたGoogle Book Search和解問題に関し、今年3月22日に下したDenny Chin判事の判断について、和解当事者たちから状況ヒアリングを行なった。
Google Book Search和解問題とは、Google社(本社:米国カリフォルニア州)の書籍全文検索サービス「Google Book Search」について、Google社/米作家団体Authors Guild/米出版社協会AAPの三者による和解締結のこと。その合法性を巡り、2009年頃から世界中の出版界で大きな騒ぎになっていたが、今年3月にようやくChin判事が合法ではないとの判断を下していた。
現地報道等によると、3月の裁判所判断を受けて Google/Authors Guild/AAPの3者間で和解案の再修正の可否について協議しており、今回のヒアリングでその結果が明らかになる予定だった。しかし、Google側は現在も修正に難色を示している模様で、とりあえずChin判事への結果報告も7月19日にまで延期されることになった模様。
米ニューヨーク連邦地裁は現地時間の6月1日、世界の出版界をここ数年騒がしてきたGoogle Book Search和解問題に関し、今年3月22日に下したDenny Chin判事の判断について、和解当事者たちから状況ヒアリングを行なった。
Google Book Search和解問題とは、Google社(本社:米国カリフォルニア州)の書籍全文検索サービス「Google Book Search」について、Google社/米作家団体Authors Guild/米出版社協会AAPの三者による和解締結のこと。その合法性を巡り、2009年頃から世界中の出版界で大きな騒ぎになっていたが、今年3月にようやくChin判事が合法ではないとの判断を下していた。
現地報道等によると、3月の裁判所判断を受けて Google/Authors Guild/AAPの3者間で和解案の再修正の可否について協議しており、今回のヒアリングでその結果が明らかになる予定だった。しかし、Google側は現在も修正に難色を示している模様で、とりあえずChin判事への結果報告も7月19日にまで延期されることになった模様。
2011年6月2日木曜日
コミック最新刊は電子書籍ストアで買える? 各ストアをチェック
http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1106/02/news089.html
電子書籍ストアがたくさん立ち上がっているのだから、自分の欲しい作品の最新巻も電子コミックで買えるはず……実際に試したところ、予想外の結果となった。
人気コミックの最新巻は電子コミックで提供されているか
角川書店の「月刊少年エース」で連載中の「デッドマン・ワンダーランド」という作品をご存じだろうか。4月からテレビアニメ化された同作品は、漫画版「交響詩篇エウレカセブン」の2人による最新作でもある。
不覚にもテレビアニメによってその存在を知った私は、早速原作となった漫画を読んでみようと思い立つ。調べてみると、コミックは10巻まで発売されており、9巻は3月26日に、10巻は5月26日に発売されている。
近くの書店に買いに行くか、あるいはAmazonで注文してもよいのだが、世の中でこれだけ電子書籍が騒がれているのだから、ここは電子版を選択してみようと考えた。幸いにして昨年から電子書籍ストアがたくさん立ち上がっているし、電子版であれば部屋のスペースも圧迫することもない――早速、電子コミックを扱っている幾つかの電子書籍ストアをピックアップした。中でも、BOOK☆WALKERは角川グループが運営しているのだから、当然角川書店から刊行されているデッドマン・ワンダーランドも電子化されたものが販売されているだろう。そんな風に考えていた。
しかし、現実はそうではなかった。以下が主要な電子書籍ストアにおけるデッドマン・ワンダーランド(電子版)の販売状況だ。
| 電子書籍ストア | デッドマン・ワンダーランド(電子版)販売状況 |
|---|---|
| BOOK☆WALKER | 9巻まで販売 |
| eBook Japan | 8巻まで販売 |
| パピレス | 取り扱いなし |
| BookLive! | 取り扱いなし |
| honto | 取り扱いなし |
| TSUTAYA GALAPAGOS | 取り扱いなし |
| Reader Store | 取り扱いなし |
| LISMO Book STORE | 取り扱いなし |
以上から、「デッドマン・ワンダーランド」の電子版は限られた電子書籍ストアでのみ購入できるのだということが分かった。上述した電子書籍ストアの中には、現時点で活字ものをメインで扱っているところも含まれているので、コミックに特化したストアとラインアップに違いがあるのはまだ納得できるが、電子書籍ストアはどれも同じというわけではないというのはある種の驚きだった。
しかしさらに驚いたのは、同作品の版元である角川書店ですら、最新刊は電子コミックで提供していなかったということだ。ユーザーとしては、最新刊の電子版もできるだけ早く――可能であれば紙と同時に――発売してほしいというのが率直な感想だが、出版社としては紙を購入してほしい、ということだろうか。
ここから、ある仮説を立てることができる。つまり、「現在連載中の人気コミックタイトルの最新刊は電子版が提供されていない」という仮説だ。これは言い換えれば、売れている――出版社の力が強い――作品は、さまざまな事情から電子化がさほど進んでいないという新たな仮説でもある。
GANTZは? ISは? 人気作品の電子コミックは販売されているか
これを検証するために、もう2作品ほど追加で検証してみよう。1つは、月刊コミックアライブで連載中の「インフィニット・ストラトス」(コミック最新巻は3月発売の2巻)、もう1つは、週刊ヤングジャンプで連載中の「GANTZ」(最新巻は4月発売の31巻)を適当に選択してみた。前者はメディアファクトリー、後者は集英社からコミックが販売されている。いずれもテレビアニメ化または映画化されており、よく知られた作品といえる。
以下が各電子書籍ストアにおける両作品(電子版)の販売状況だ。
| 電子書籍ストア | IS販売状況 | GANTZ販売状況 |
|---|---|---|
| BOOK☆WALKER | 取り扱いなし | 取り扱いなし |
| eBook Japan | 取り扱いなし | 取り扱いなし |
| パピレス | 1巻のみ販売 | 取り扱いなし |
| BookLive! | 取り扱いなし | 取り扱いなし |
| honto | 取り扱いなし | 取り扱いなし |
| TSUTAYA GALAPAGOS | 取り扱いなし | 取り扱いなし |
| Reader Store | 取り扱いなし | 取り扱いなし |
| LISMO Book STORE | 取り扱いなし | 取り扱いなし |
「インフィニット・ストラトス」「GANTZ」の電子版販売状況
ここに至って、鈍感なわたしもようやく理解することができた。ことコミックについて言えば、電子書籍はまだまだこれからなのだと。
こうした結果となった理由は幾つも考えられる。現時点では、スマートフォンやタブレットを利用しているユーザーの絶対数がビジネスとして採算に合うものではない可能性、それ故に出版社が売れ筋のタイトルを電子化することに意義を見いだしていない可能性などだ。GANTZの例で言えば、集英社はフィーチャーフォン向けには「集英社マンガカプセル」といったサイトを用意し、ここでケータイコミックとして配信している。将来的にはこうしたサービスがスマートフォンやタブレット向けにも展開されるのかもしれないが、それはまだ少し先の話のようだ。
次回は、各出版社や電子書籍ストアを運営する企業にこの辺りの意向を尋ねてみたい。
紀伊國屋書店の電子書籍ストアアプリ「Kinoppy」を試す
http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1106/01/news100.html
書店の雄、紀伊國屋書店がいよいよ電子書籍サービスを本格的に展開し始めた。ここでは、Android版/iOS版がリリースされた同社の電子書籍ストアアプリ「Kinoppy」を紹介する。
書店の雄、紀伊國屋書店がいよいよ電子書籍サービスを本格的に展開し始めた。
紀伊國屋書店では電子書籍販売サービス「BookWebPlus」のほか、紙の本を販売するネット通販サービス「BookWeb」を運営しているが、アプリから2つのサービスを透過的に利用できるようにすることで、電子と紙のハイブリッドを推進している。
同サービスをスマートフォンやタブレット端末から利用可能にするのが電子書籍ストアアプリ「Kinoppy」だ。5月20日にAndroid版が、6月1日にはiOS版がリリースされ、Android MarketあるいはApp Storeで「Kinoppy」や「紀伊國屋」で検索すれば見つけることができる。いずれも無料で、Android版はAndroid 2.2以降を搭載するスマートフォン、またはAndroid 3.0以降を搭載するタブレット端末で動作する。
書店発の電子書籍ストアアプリであるKinoppyは、電子書籍が一般化していく時代の中で、書店がどのように電子書籍をとらえているのかを考える上で重要なモデルケースといえる。そこで本稿では、Optimus Pad(L-06C)とiPadにインストールしたKinoppyをレビューしていきたい。
電子と紙のハイブリット
すでにご存じの方も多いだろうが、おおよその「電子書籍ストアアプリ」は、「ストア」「ビューワ」「ライブラリ」といった3つの要素が組み合わさったものを指してそう呼ばれる。単純にストアの機能を提供するのではなく、そのストアから購入したコンテンツをアプリを切り替えることなく読むことができ、かつ、本棚(ライブラリ)のように並べて管理できるようになっている。
そうした意味では、Kinoppyも紛れもない電子書籍ストアアプリだ。ただし、購入できるのはBookWebPlusで販売されている電子書籍だけではない。紙の本を販売するネット通販サービス「BookWeb」もアプリから注文できる。欲しいと思っている書籍が電子書籍で提供されていないような場合でも、紙の本を入手できるようにしているというわけだ。
現状ではBookWebPlusのラインアップはまだ十分とはいえない数なので、紙の本でうまく補完しているともいえる。ちなみに、BookWebでは和書/洋書合わせて約1000万タイトルを扱っているので(ただしサービススタート時は和書のみの取り扱いとしている)、探している本がない、というストレスを抱くことにはならないだろう。
ここで察しの良い方であれば、「紙の本を注文できるとしても、それがアプリのライブラリに並ばないなら残念」とでもコメントするかもしれない。実際、電子書籍ストアアプリのライブラリには、そのアプリ内で購入した電子書籍だけ並ぶというのが一般的だ。しかし、ユーザーは「本」というパッケージを一覧したいのであり、そこに電子と紙の線引きは必要としていない。Kinoppyはさすがは書店が作ったアプリというべきか、そうした線引きの意味のなさを理解しており、購入した「本」をしっかりと陳列してくれる。
Kinoppyでは、ライブラリに並んだ書籍の情報(書誌情報とサムネイル画像)が自動的にサーバに同期される。これにより、同じ会員IDであれば、複数の端末で本棚の状態を同じ状態にすることができる。ただし、自動同期では電子書籍そのものが同期されるわけではないため、閲覧時には再ダウンロードする必要がある。再ダウンロードができるのは、その時点で販売しているタイトルのみだ。電子だから絶版はないと考えたいところだが、さまざまな事情で販売は終了する可能性がある、と示唆しているようで興味深い。
Kinoppyの開発はインフォシティ。電子書籍ビューワについて少し詳しい方なら、インフォシティから提供されているビューワアプリ「bREADER」をご存じかもしれない。ビューワとしての完成度も高く、愛用者も少なくないbREADERのノウハウは、ビューワ部分に色濃く継承されている。
サンプルの電子書籍を開いてみたところ、Android版では縦方向に固定された表示に切り替わった。iPadでiOS版を試したところ、横持ち時は見開き表示となったため、Androidタブレットへの最適化がまだということだろう。なお、文字組みは縦横の切り替えが可能となっている。
活字ものの一部書籍では文字サイズの変更も可能だ。コンテンツを表示した状態でピンチイン/ピンチアウトで表示サイズを変更し、右上のフォント調整ボタンを押すと、そのフォントサイズでページ内の文字表示が最適化される。
iOS版には多少制限も
ここで、Android版とiOS版のKinoppyで、唯一大きく異なる仕様について説明しておく。これはAppleのルールに基づくもので、簡単に言えば「Android版Kinoppyで購入した電子書籍をiOS版Kinoppyに再ダウンロードできない」というものだ。具体的な挙動としては以下のようなものとなるので、Android端末とiPhone/iPadを使い分けているような方は注意したい。
- iOS版Kinoppyで購入した電子書籍はAndroid版Kinoppyで再ダウンロード可能
- Android版Kinoppyで購入した電子書籍はiOS版Kinoppyで再ダウンロード不可
また、現時点では海外在住のユーザーはKinoppyで電子書籍を購入できない。これは、海外への販売許諾を出版社から得られないためだが、電子書籍が本来持つ利点をうまく生かせていない部分だ。ただし、ほかの電子書籍ストアでも実際には同様の状況なのかもしれない。
まとめると、電子書籍ストアアプリのリリースでは後発組といえる紀伊國屋書店だが、紙と電子のハイブリッドをユーザーが満足できるレベルで実現したというのは高く評価できる。後はリアルの店舗をどのようにこのシステムに加えるかが見どころだが、現時点では同社のポイントサービスである「紀伊國屋ポイント」が横断的に付与/利用可能になっているほかは、リアルの店舗との統合感は薄い。こうした部分に紀伊國屋書店がどのような解を示していくのかは今後注目だ。
今回は紹介しなかったストア部分などにも、紀伊國屋書店ならではの仕組みが隠されているかもしれない。そうした部分については稿を改めて紹介したい。
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