http://japan.internet.com/busnews/20120113/3.html
ソフトバンク グループで電子新聞/雑誌コンテンツ配信サービスを手がけるビューンは2012年1月12日、NHK が同日「(ビューンが)スマートフォンなどに提供している電子書籍のソフトが、利用者が読んだ雑誌や新聞の内容や閲覧時間などの情報を無断で記録していた」と報じたことを受け、閲覧履歴などのデータを記録している目的と、記録の事実を利用者に告知していなかった理由を説明した。同社では、データから個人を特定する意図はなく、特定も不可能な状態だが、今後は利用規約などにデータ取得することを記載するとしている。
同社はコンテンツ配信サービス「ビューン」と「ビューン for Woman」において、ユーザーが対応スマートフォン用アプリケーションで読んだコンテンツの種類や回数といった閲覧履歴データと端末識別情報を記録し、管理用サーバーで収集している。集めた情報は、閲覧状況に応じた売上金をコンテンツ提供元の新聞社/出版社/テレビ局と分配するためのデータと、30日間の無料試用期間を適用するかどうかの判断材料として利用するという。そのうえで、これら情報から利用者個人の特定する意図はまったくないと説明している。
さらに同社は、収集した情報から利用者を特定することが不可能であるため、「個人情報」と認識していなかったという。今後は、サービス利用規約などを通じて収集の事実を広く告知する方針。
2012年1月13日金曜日
文科省、電子書籍の流通と利用の円滑化に関する検討会議報告を公表
http://news.braina.com/2012/0112/move_20120112_002____.html
文部科学省は1月10日、2010年10月に設置された、「電子書籍の流通と利用の円滑化に関する検討会議」が、14回の検討会議の結果をまとめた報告を公表した。
同検討議会は、2010年3月から6月にかけて総務省、文部科学省、経済産業省が合同で開催した「デジタル・ネットワーク社会における出版物の利活用の推進に関する懇談会」の結果、文科省で検討すべきと指摘された3つの課題、「デジタル・ネットワーク社会における図書館と公共サービスの在り方」 「出版物の権利処理の円滑化」 「出版者への権利付与」のそれぞれについて検討するため設置されたもので、作家、漫画家などの著作者、出版、図書館等の関係者と学術経験者で構成されていた。
報告は、「デジタル・ネットワーク社会における図書館と公共サービスの在り方」については、「国会図書館のデジタル化資料の活用は緊急の課題」として、
同デジタル化資料を、一定の範囲、条件のもとに公立図書館等で利用可能となるよう、著作権法の改正を行うことが適当と述べ、その対象物は、市場における入手が困難な出版物等(電子書籍市場の発展に影響を与えない範囲)としている。さらに利用方法としては、公立図書館等における閲覧とともに、「一定の条件下における複製も認める」としている。また、これらの資料の本文検索サービスの提供が必要として、「画像ファイル形式データのテキスト化が必要」としている。また、デジタル化資料の民間事業者等への提供については、図書館と民間事業者等が連携した新たなビジネスモデルの開発が必要として、有償配信サービスの限定的、実験的な事業の実施の検討も必要としている。
「出版物の権利処理の円滑化」については、、(1) 中小出版者や配信事業者など多様な主体によるビジネス展開の実現、(1) 孤児作品(権利者不明作品)等の権利処理の円滑化を目的とした「権利処理を円滑に行うための仕組み」の整備することが必要として、「出版物に関する情報を集中的に管理する取組」「権利処理の窓口的な機能を果たす取組」「権利処理に係る紛争の処理に資する取組」の実現に向けて、権利者、出版者、配信事業者等の関係者間の具体的な協議を行うとともに、文科省等の関係府省の積極的な関与、支援が重要としている。
「出版者への権利(著作隣接権)付与」については、出版者から「電子書籍の流通と利用の促進」と「出版物に係る権利侵害への対応」の2つの観点から、その必要性等が主張されたが、新たな権利者が増えることは配信事業者等の電子書籍市場への新規参入を阻む可能性があり、電子書籍市場に与える影響について、経済的、社会的検証を行うことが必要との意見もあり、出版者等が中心となり、その電子書籍市場に与える全般的な影響について検証が必要で、また、法制面における課題の整理等については、文化庁にで専門的な検討を実施するとされた。その上で、電子書籍市場の動向を注視しつつの意見を踏まえ、制度的対応も含めて、早急な検討を行うことが適当。国民各層にわたる幅広い立場からの意見を踏まえ、制度的対応も含めて、早急な検討を行うとして、「要継続検討」という結論となっている。
【詳細】「電子書籍の流通と利用の円滑化に関する検討会議」報告の公表
文部科学省は1月10日、2010年10月に設置された、「電子書籍の流通と利用の円滑化に関する検討会議」が、14回の検討会議の結果をまとめた報告を公表した。
同検討議会は、2010年3月から6月にかけて総務省、文部科学省、経済産業省が合同で開催した「デジタル・ネットワーク社会における出版物の利活用の推進に関する懇談会」の結果、文科省で検討すべきと指摘された3つの課題、「デジタル・ネットワーク社会における図書館と公共サービスの在り方」 「出版物の権利処理の円滑化」 「出版者への権利付与」のそれぞれについて検討するため設置されたもので、作家、漫画家などの著作者、出版、図書館等の関係者と学術経験者で構成されていた。
報告は、「デジタル・ネットワーク社会における図書館と公共サービスの在り方」については、「国会図書館のデジタル化資料の活用は緊急の課題」として、
同デジタル化資料を、一定の範囲、条件のもとに公立図書館等で利用可能となるよう、著作権法の改正を行うことが適当と述べ、その対象物は、市場における入手が困難な出版物等(電子書籍市場の発展に影響を与えない範囲)としている。さらに利用方法としては、公立図書館等における閲覧とともに、「一定の条件下における複製も認める」としている。また、これらの資料の本文検索サービスの提供が必要として、「画像ファイル形式データのテキスト化が必要」としている。また、デジタル化資料の民間事業者等への提供については、図書館と民間事業者等が連携した新たなビジネスモデルの開発が必要として、有償配信サービスの限定的、実験的な事業の実施の検討も必要としている。
「出版物の権利処理の円滑化」については、、(1) 中小出版者や配信事業者など多様な主体によるビジネス展開の実現、(1) 孤児作品(権利者不明作品)等の権利処理の円滑化を目的とした「権利処理を円滑に行うための仕組み」の整備することが必要として、「出版物に関する情報を集中的に管理する取組」「権利処理の窓口的な機能を果たす取組」「権利処理に係る紛争の処理に資する取組」の実現に向けて、権利者、出版者、配信事業者等の関係者間の具体的な協議を行うとともに、文科省等の関係府省の積極的な関与、支援が重要としている。
「出版者への権利(著作隣接権)付与」については、出版者から「電子書籍の流通と利用の促進」と「出版物に係る権利侵害への対応」の2つの観点から、その必要性等が主張されたが、新たな権利者が増えることは配信事業者等の電子書籍市場への新規参入を阻む可能性があり、電子書籍市場に与える影響について、経済的、社会的検証を行うことが必要との意見もあり、出版者等が中心となり、その電子書籍市場に与える全般的な影響について検証が必要で、また、法制面における課題の整理等については、文化庁にで専門的な検討を実施するとされた。その上で、電子書籍市場の動向を注視しつつの意見を踏まえ、制度的対応も含めて、早急な検討を行うことが適当。国民各層にわたる幅広い立場からの意見を踏まえ、制度的対応も含めて、早急な検討を行うとして、「要継続検討」という結論となっている。
【詳細】「電子書籍の流通と利用の円滑化に関する検討会議」報告の公表
2011年12月22日木曜日
2011年12月8日木曜日
電子書籍ストア「BookLive!」が三省堂書店と提携
http://ascii.jp/elem/000/000/654/654539/
BookLiveと三省堂書店は12月6日、「電子書籍ストア」と「リアル書店」の連携による書籍市場の拡大と新たなビジネスモデルの創出を目指し、事業提携および戦略的パートナーシップを構築すると発表した。
今回の事業提携で、「BookLive!」会員とクラブ三省堂会員の連携、両社の書籍販売を中心としたサービスの連携を軸に、(1)ネットとリアルの書籍サービスを連携させた相互のターゲットを補完する幅広い層への情報提供と相互送客、(2)三省堂書店内での電子書籍販売と決済システムの連携による新たなサービスの開発、(3)ネットとリアルを連携させた新たな販促プロモーションの実施、(4)「BookLive!」および三省堂書店で購入した書籍情報をユーザー自身が一元管理することを実現するなど、書籍販売を中心とした多面的なサービスの提供が可能となる。
三省堂書店は、創業130年を迎え、国内35店舗、海外5店舗、外商10拠点に書店業務を展開。BookLiveは、凸版印刷株式会社をはじめとするトッパングループに属し、電子書籍取次会社のビットウェイの子会社として設立され、現在、約4万点の書籍を販売する電子書籍ストア「BookLive!」を運営している。
BookLiveと三省堂書店は12月6日、「電子書籍ストア」と「リアル書店」の連携による書籍市場の拡大と新たなビジネスモデルの創出を目指し、事業提携および戦略的パートナーシップを構築すると発表した。
今回の事業提携で、「BookLive!」会員とクラブ三省堂会員の連携、両社の書籍販売を中心としたサービスの連携を軸に、(1)ネットとリアルの書籍サービスを連携させた相互のターゲットを補完する幅広い層への情報提供と相互送客、(2)三省堂書店内での電子書籍販売と決済システムの連携による新たなサービスの開発、(3)ネットとリアルを連携させた新たな販促プロモーションの実施、(4)「BookLive!」および三省堂書店で購入した書籍情報をユーザー自身が一元管理することを実現するなど、書籍販売を中心とした多面的なサービスの提供が可能となる。
三省堂書店は、創業130年を迎え、国内35店舗、海外5店舗、外商10拠点に書店業務を展開。BookLiveは、凸版印刷株式会社をはじめとするトッパングループに属し、電子書籍取次会社のビットウェイの子会社として設立され、現在、約4万点の書籍を販売する電子書籍ストア「BookLive!」を運営している。
2011年11月9日水曜日
楽天、カナダの電子書籍事業者Koboを約236億円で買収へ
http://japan.cnet.com/news/business/35010277/
楽天は11月9日、電子書籍事業を手がけるカナダKoboの完全子会社化に向け、同社の株式を取得することを臨時取締役会で決議したと発表した。買収額は約3億1500万ドル(約236億円)。2012年第1四半期中にも楽天がKoboの既存株主より全株式を買い取る予定。買収にはカナダ政府の承認が必要となる。
Koboは、2009年の設立。各国の書籍販売や小売り企業大手と提携するかたちで、カナダや米国、イギリス、フランス、ドイツ、オーストラリア、ニュージーランドなど100カ国以上のユーザーに電子書籍コンテンツを提供してきた。同社のコンテンツは専用端末である「Kobo eReader」に加えて、iOSやAndroid、BlackBerry、Windows、Macなどでの閲覧が可能。また、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、オランダ語の6言語に対応。感想や気に入ったフレーズを共有できるソーシャル機能なども有する。
楽天では、Koboの子会社化により、自社ブランドの電子書籍端末を持つことに加え、北米・欧州を中心とした海外の出版社や権利者、専用端末を販売する小売業者、製造委託先などとのネットワークも得られるとしている。また今後は、日本をはじめ世界各国で展開するEC事業などのサービスとの融合を図るとしている。
楽天は11月9日、電子書籍事業を手がけるカナダKoboの完全子会社化に向け、同社の株式を取得することを臨時取締役会で決議したと発表した。買収額は約3億1500万ドル(約236億円)。2012年第1四半期中にも楽天がKoboの既存株主より全株式を買い取る予定。買収にはカナダ政府の承認が必要となる。
Koboは、2009年の設立。各国の書籍販売や小売り企業大手と提携するかたちで、カナダや米国、イギリス、フランス、ドイツ、オーストラリア、ニュージーランドなど100カ国以上のユーザーに電子書籍コンテンツを提供してきた。同社のコンテンツは専用端末である「Kobo eReader」に加えて、iOSやAndroid、BlackBerry、Windows、Macなどでの閲覧が可能。また、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、オランダ語の6言語に対応。感想や気に入ったフレーズを共有できるソーシャル機能なども有する。
楽天では、Koboの子会社化により、自社ブランドの電子書籍端末を持つことに加え、北米・欧州を中心とした海外の出版社や権利者、専用端末を販売する小売業者、製造委託先などとのネットワークも得られるとしている。また今後は、日本をはじめ世界各国で展開するEC事業などのサービスとの融合を図るとしている。
2011年11月8日火曜日
「Amazonとは1年交渉している」角川会長、電子書籍販売で
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1111/08/news084.html
日本向けに電子書籍販売を目指す米Amazonに対し、角川グループホールディングスの角川歴彦会長は既に「1年間交渉している」ことを明らかにした。
角川グループホールディングスの角川歴彦会長は11月8日、日本向けに電子書籍販売を目指す米Amazonと交渉が続いていることを明らかにした。
角川会長は「1年間交渉している。ハードな交渉をずっとやっている」とし、現在は「11条件くらいに収まってきているが、その11条件に出版社としてのめないというのも入ってきている」とした。
Amazonが日本参入に当たり、国内出版社に強硬な条件を提示しているという報道について、角川会長は「デジタル化も含めてAmazonが行う場合にAmazonの取り分が55%ということでは。だが出版社は自己責任で自らデジタル化すべきだ」と述べた。
----------
角川グループ「BOOK☆WALKER」、アプリダウンロード30万件突破
http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1111/05/news016.html
日本向けに電子書籍販売を目指す米Amazonに対し、角川グループホールディングスの角川歴彦会長は既に「1年間交渉している」ことを明らかにした。
角川グループホールディングスの角川歴彦会長は11月8日、日本向けに電子書籍販売を目指す米Amazonと交渉が続いていることを明らかにした。
角川会長は「1年間交渉している。ハードな交渉をずっとやっている」とし、現在は「11条件くらいに収まってきているが、その11条件に出版社としてのめないというのも入ってきている」とした。
Amazonが日本参入に当たり、国内出版社に強硬な条件を提示しているという報道について、角川会長は「デジタル化も含めてAmazonが行う場合にAmazonの取り分が55%ということでは。だが出版社は自己責任で自らデジタル化すべきだ」と述べた。
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角川グループ「BOOK☆WALKER」、アプリダウンロード30万件突破
http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1111/05/news016.html
ついに来た! ドワンゴが角川GHD協力の下電子書籍サービス「ニコニコ書籍」を発表
http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1111/08/news043.html
ドワンゴと角川グループホールディングスは11月8日、ドワンゴが運営するニコニコ動画の1サービスとして展開されている「ニコニコ静画」で、電子書籍サービス「ニコニコ静画(電子書籍)」(略称:ニコニコ書籍)を開始することを明らかにした.
角川グループホールディングスとドワンゴは昨年10月、包括的な業務提携を発表しており、「Book☆Walker」とニコニコ動画(ニコ動)の連携を構想として発表していたが、これがいよいよ実現することになる。
11月中のサービスインを予定するニコニコ書籍のサービス概要は大きく2つに分けられる。1つは、角川グループ直営の電子書籍配信プラットフォーム「BOOK☆WALKER」で配信されているコンテンツの一部をニコニコ静画で閲覧可能にすること。もう1つは、角川グループの人気コミックを毎週無料で配信する「角川ニコニコエース」の創刊だ。
BOOK☆WALKERとの連携では、角川グループのコミックを中心とするコンテンツがニコニコ静画で見ることができる。一部の人気コンテンツは無料で配信予定であるという。ニコニコ動画の特徴ともいえるコメント機能も当然利用で、文章の範囲指定によるコメント閲覧なども可能となっている。後者の機能は、作品中の特定のせりふや印象的なフレーズに対するほかのユーザーのコメントなどが見られるという意味で、ソーシャルリーディングを実現したものだといえる。具体的なイメージは「ニコニコ静画(電子書籍)体験版」にアクセスしてみるとよいだろう。
一方、“創刊”という表現を用いている角川ニコニコエースは、「少年エース」「ヤングエース」「コンプエース」「ニュータイプエース」など角川グループのエース系コミック作品をニコニコ静画内で毎週無料配信するというもの。上記のニコニコ書籍と異なるのは、コンテンツプロバイダーがどうコミュニティーを盛り上げるかが勘案されたものとなっており、コミックの配信だけでなく、新人作家の作品を掲載し、ユーザーからの直接投票による勝ち抜きコンテストの実施や、「描いてみた」系イラストコンテストなどを盛り込んで、盛り上げを図ろうとしている。角川ニコニコエースで配信予定の作品は、「そらのおとしもの」「大好きです!!魔法天使こすもす」「デッドマン・ワンダーランド」「タイガー&バニー」など。このほか追加予定の作品や新人連載を加え30タイトル以上のラインアップを提供する考えだ。
若年層を中心に絶大な支持を集めるライトノベルやコミックの分野などで圧倒的なシェアを持つ角川グループ。先日はメディアファクトリーも買収し、ますます力を増している。同じく若年層のユーザーが多いドワンゴのニコニコ動画。この2社のコラボレーションにより、電子書籍市場に新しい潮流が生まれることになりそうだ。
なお、この発表の模様は11月8日14時からニコニコ生放送でライブ配信される。2部構成となっており、第1部では上述したようなサービスの説明が、第2部では、角川GHDの角川歴彦会長とドワンゴの川上量生会長が「電子書籍・ソーシャルリーディングの未来に向けて」と題したトークセッションに登壇する。
ドワンゴと角川グループホールディングスは11月8日、ドワンゴが運営するニコニコ動画の1サービスとして展開されている「ニコニコ静画」で、電子書籍サービス「ニコニコ静画(電子書籍)」(略称:ニコニコ書籍)を開始することを明らかにした.
角川グループホールディングスとドワンゴは昨年10月、包括的な業務提携を発表しており、「Book☆Walker」とニコニコ動画(ニコ動)の連携を構想として発表していたが、これがいよいよ実現することになる。
11月中のサービスインを予定するニコニコ書籍のサービス概要は大きく2つに分けられる。1つは、角川グループ直営の電子書籍配信プラットフォーム「BOOK☆WALKER」で配信されているコンテンツの一部をニコニコ静画で閲覧可能にすること。もう1つは、角川グループの人気コミックを毎週無料で配信する「角川ニコニコエース」の創刊だ。
BOOK☆WALKERとの連携では、角川グループのコミックを中心とするコンテンツがニコニコ静画で見ることができる。一部の人気コンテンツは無料で配信予定であるという。ニコニコ動画の特徴ともいえるコメント機能も当然利用で、文章の範囲指定によるコメント閲覧なども可能となっている。後者の機能は、作品中の特定のせりふや印象的なフレーズに対するほかのユーザーのコメントなどが見られるという意味で、ソーシャルリーディングを実現したものだといえる。具体的なイメージは「ニコニコ静画(電子書籍)体験版」にアクセスしてみるとよいだろう。
一方、“創刊”という表現を用いている角川ニコニコエースは、「少年エース」「ヤングエース」「コンプエース」「ニュータイプエース」など角川グループのエース系コミック作品をニコニコ静画内で毎週無料配信するというもの。上記のニコニコ書籍と異なるのは、コンテンツプロバイダーがどうコミュニティーを盛り上げるかが勘案されたものとなっており、コミックの配信だけでなく、新人作家の作品を掲載し、ユーザーからの直接投票による勝ち抜きコンテストの実施や、「描いてみた」系イラストコンテストなどを盛り込んで、盛り上げを図ろうとしている。角川ニコニコエースで配信予定の作品は、「そらのおとしもの」「大好きです!!魔法天使こすもす」「デッドマン・ワンダーランド」「タイガー&バニー」など。このほか追加予定の作品や新人連載を加え30タイトル以上のラインアップを提供する考えだ。
若年層を中心に絶大な支持を集めるライトノベルやコミックの分野などで圧倒的なシェアを持つ角川グループ。先日はメディアファクトリーも買収し、ますます力を増している。同じく若年層のユーザーが多いドワンゴのニコニコ動画。この2社のコラボレーションにより、電子書籍市場に新しい潮流が生まれることになりそうだ。
なお、この発表の模様は11月8日14時からニコニコ生放送でライブ配信される。2部構成となっており、第1部では上述したようなサービスの説明が、第2部では、角川GHDの角川歴彦会長とドワンゴの川上量生会長が「電子書籍・ソーシャルリーディングの未来に向けて」と題したトークセッションに登壇する。
2011年11月7日月曜日
書籍販売、両立目指す 補完しあう紙と電子
http://sankei.jp.msn.com/life/news/111107/trd11110708390012-n1.htm
電子書籍の発売点数が増加する中、紙の書籍との販売両立を目指す動きが加速している。書店の中には、電子書籍端末の体験コーナーを設置したり、特定作品の購入者に電子書籍をプレゼントするところも。店頭で紙の書籍と一緒にPRすることで、従来とは異なる客層を呼び込むのが目的だ。
「読者に近い存在の書店として、紙の本と電子の本に(同時に)取り組み、読者の幅広い期待に応えていきたい」。紀伊国屋書店の森啓次郎常務は10月20日、東京・新宿本店で開いた電子書籍端末のイベントで、こうあいさつした。
今年5月から配信を始めた電子書籍アプリ(応用ソフト)は5カ月でダウンロード10万回に達し、タイトル数も約8千から約2万に増加。8月からは新宿本店に電子書籍端末を体験できるコーナーを設け、10月20日からは計4店に増やした。森常務は「紙の本だけでは、多様化する読者のニーズすべてに対応できない」と説明。今後も店頭での電子書籍サービスの充実を図っていくという。
「TSUTAYA」を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブは10月13日から同31日まで、コラムニスト、辛酸なめ子さん(37)の新著『サバイバル女道』(サイゾー)を店頭で購入した客に、今冬発売される辛酸さんの電子書籍の簡易版をプレゼント。今後も電子書籍をPRする取り組みを検討していくという。
出版界では、紙の書籍と電子書籍の両立で成功を収めた事例もある。平成22年5月、講談社から紙と電子書籍で発売された小説家、京極夏彦さん(48)の『死ねばいいのに』は紙版(1785円)が10万部を突破し、電子書籍版(iPad、iPhone向け900円など)は数万のダウンロード数があった。同社は、京極さんの新著『ルー=ガルー2』を単行本、新書判サイズのノベルス版、文庫、電子書籍と4つの形態で10月に発売した。幅広い読者の要望に応えることで、購入者の裾野を広げたい考えだ。
電子書籍の発売点数が増加する中、紙の書籍との販売両立を目指す動きが加速している。書店の中には、電子書籍端末の体験コーナーを設置したり、特定作品の購入者に電子書籍をプレゼントするところも。店頭で紙の書籍と一緒にPRすることで、従来とは異なる客層を呼び込むのが目的だ。
「読者に近い存在の書店として、紙の本と電子の本に(同時に)取り組み、読者の幅広い期待に応えていきたい」。紀伊国屋書店の森啓次郎常務は10月20日、東京・新宿本店で開いた電子書籍端末のイベントで、こうあいさつした。
今年5月から配信を始めた電子書籍アプリ(応用ソフト)は5カ月でダウンロード10万回に達し、タイトル数も約8千から約2万に増加。8月からは新宿本店に電子書籍端末を体験できるコーナーを設け、10月20日からは計4店に増やした。森常務は「紙の本だけでは、多様化する読者のニーズすべてに対応できない」と説明。今後も店頭での電子書籍サービスの充実を図っていくという。
「TSUTAYA」を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブは10月13日から同31日まで、コラムニスト、辛酸なめ子さん(37)の新著『サバイバル女道』(サイゾー)を店頭で購入した客に、今冬発売される辛酸さんの電子書籍の簡易版をプレゼント。今後も電子書籍をPRする取り組みを検討していくという。
出版界では、紙の書籍と電子書籍の両立で成功を収めた事例もある。平成22年5月、講談社から紙と電子書籍で発売された小説家、京極夏彦さん(48)の『死ねばいいのに』は紙版(1785円)が10万部を突破し、電子書籍版(iPad、iPhone向け900円など)は数万のダウンロード数があった。同社は、京極さんの新著『ルー=ガルー2』を単行本、新書判サイズのノベルス版、文庫、電子書籍と4つの形態で10月に発売した。幅広い読者の要望に応えることで、購入者の裾野を広げたい考えだ。
ヤフー、電子書籍サービス「Yahoo!ブックストア」公開…閲覧無制限の買い切り方式を採用
http://www.rbbtoday.com/article/2011/11/04/82651.html
ヤフーは2日、従来より提供していた「Yahoo!コミック」を刷新し、新たにEPUB(イーパブ)形式を採用した電子書籍サービス「Yahoo!ブックストア」を公開したことを発表した。
「Yahoo!ブックストア」では、コミックに加えて、国内大手出版社などから提供される小説・実用書・写真集・雑誌・絵本など幅広いジャンルのコンテンツを提供。スタート時には、コミックなど30000冊以上を、まずパソコン版(Windows)で公開する。今後は、Android端末(スマートフォン・タブレット)、Mac、iPhone、iPadなどにも順次対応していく予定。価格帯は単品販売が約300円より、月額セット販売が約500円よりとなっている。
「Yahoo!ブックストア」では、「ストリーミング型」での配信に加えて、「ダウンロード型」をメインに提供する。これにより一度購入した商品は基本的に無期限で閲覧可能となる。スマートフォン対応時には、パソコンで購入(ダウンロード)したコンテンツをスマートフォンで読む、といったことも可能になるという。
なお、Yahoo!JAPANでは、「Yahoo!ブックストア」の公開を記念して、『ONEPIECE』『トリコ』『青の祓魔師』などの人気コミック20冊が一律100円で購入できるキャンペーンを実施する。同時に作品購入ごとにYahoo!ポイントを最大1000ポイントプレゼントするキャンペーンも実施する。
ヤフーは2日、従来より提供していた「Yahoo!コミック」を刷新し、新たにEPUB(イーパブ)形式を採用した電子書籍サービス「Yahoo!ブックストア」を公開したことを発表した。
「Yahoo!ブックストア」では、コミックに加えて、国内大手出版社などから提供される小説・実用書・写真集・雑誌・絵本など幅広いジャンルのコンテンツを提供。スタート時には、コミックなど30000冊以上を、まずパソコン版(Windows)で公開する。今後は、Android端末(スマートフォン・タブレット)、Mac、iPhone、iPadなどにも順次対応していく予定。価格帯は単品販売が約300円より、月額セット販売が約500円よりとなっている。
「Yahoo!ブックストア」では、「ストリーミング型」での配信に加えて、「ダウンロード型」をメインに提供する。これにより一度購入した商品は基本的に無期限で閲覧可能となる。スマートフォン対応時には、パソコンで購入(ダウンロード)したコンテンツをスマートフォンで読む、といったことも可能になるという。
なお、Yahoo!JAPANでは、「Yahoo!ブックストア」の公開を記念して、『ONEPIECE』『トリコ』『青の祓魔師』などの人気コミック20冊が一律100円で購入できるキャンペーンを実施する。同時に作品購入ごとにYahoo!ポイントを最大1000ポイントプレゼントするキャンペーンも実施する。
2011年11月1日火曜日
「Sony Tablet」向け電子書籍3万冊
http://www.yomiuri.co.jp/net/news/bcn/20111031-OYT8T00402.htm
ソニーは、10月28日、Android搭載タブレット端末「Sony Tablet」向けのネットサービスとして、eBookストア「Reader Store(リーダーストア)」、位置情報サービス「PetaMap(ペタマップ)」のサービスを開始した。
「Reader Store」は、雑誌や絵本などのカラーコンテンツを含む3万冊以上の書籍を揃えたeBook(電子書籍)ストア。EPUB3やXMDF、ドットブック(.book)規格対応の電子書籍を販売する。EPUB3は、EPUB規格の最新バージョンで、縦表示やルビなど、日本語組版に対応。欧米に続き、日本国内でも利用が広がると予測されている。
EPUB3対応のカラーコンテンツは順次販売を開始し、10月中に雑誌『オズマガジン』『GQ JAPAN』『DIME』『SPA!』『AERA』など、約200冊をラインアップする予定。また、「Reader Store」で購入したXMDF、ドットブック規格のコンテンツは、「Sony Tablet」とソニーの電子書籍リーダー「Reader」のどちらでも読むことができる。
「PetaMap」は、5.5型のデュアルディスプレイを備えた折りたたみ形状の「Sony Tablet」Pシリーズ専用のオリジナルアプリ「PetaMapガイド&ナビ」として提供。Pシリーズの2画面ならではの快適な操作感で、ソニーが提供する位置情報サービス「PetaMap」の全国100万件の豊富なスポット情報をもとにナビゲートする。
ソニーは「Sony Tablet」向けに、すでに10月からプレミアム映像配信サービス「Video Unlimited」と初代「プレイステーション」のゲームなどを購入して遊べる「PlayStation Store」を開始しており、タブレット端末上で、さまざまなエンタテインメントコンテンツを楽しむことができる。
「Sony Tablet」は、現在、2シリーズ計4モデルをラインアップ。9月17日に9.4型ディスプレイを備えたSシリーズのWi-Fiモデル「SGPT111JP/S」「SGPT112JP/S」を発売し、10月28日にSシリーズの3G + Wi-Fiモデル「SGPT113JP/S」と、3GとWi-Fiに対応するPシリーズ「SGPT211JP/S」を発売した。価格はオープンで、ソニーストアでの販売価格は「SGPT113JP/S」「SGPT211JP/S」ともに6万2880円。3G対応機種を販売するNTTドコモでは、2012年4月30日まで「FOMAタブレットスタートキャンペーン」を実施している。
ソニーは、10月28日、Android搭載タブレット端末「Sony Tablet」向けのネットサービスとして、eBookストア「Reader Store(リーダーストア)」、位置情報サービス「PetaMap(ペタマップ)」のサービスを開始した。
「Reader Store」は、雑誌や絵本などのカラーコンテンツを含む3万冊以上の書籍を揃えたeBook(電子書籍)ストア。EPUB3やXMDF、ドットブック(.book)規格対応の電子書籍を販売する。EPUB3は、EPUB規格の最新バージョンで、縦表示やルビなど、日本語組版に対応。欧米に続き、日本国内でも利用が広がると予測されている。
EPUB3対応のカラーコンテンツは順次販売を開始し、10月中に雑誌『オズマガジン』『GQ JAPAN』『DIME』『SPA!』『AERA』など、約200冊をラインアップする予定。また、「Reader Store」で購入したXMDF、ドットブック規格のコンテンツは、「Sony Tablet」とソニーの電子書籍リーダー「Reader」のどちらでも読むことができる。
「PetaMap」は、5.5型のデュアルディスプレイを備えた折りたたみ形状の「Sony Tablet」Pシリーズ専用のオリジナルアプリ「PetaMapガイド&ナビ」として提供。Pシリーズの2画面ならではの快適な操作感で、ソニーが提供する位置情報サービス「PetaMap」の全国100万件の豊富なスポット情報をもとにナビゲートする。
ソニーは「Sony Tablet」向けに、すでに10月からプレミアム映像配信サービス「Video Unlimited」と初代「プレイステーション」のゲームなどを購入して遊べる「PlayStation Store」を開始しており、タブレット端末上で、さまざまなエンタテインメントコンテンツを楽しむことができる。
「Sony Tablet」は、現在、2シリーズ計4モデルをラインアップ。9月17日に9.4型ディスプレイを備えたSシリーズのWi-Fiモデル「SGPT111JP/S」「SGPT112JP/S」を発売し、10月28日にSシリーズの3G + Wi-Fiモデル「SGPT113JP/S」と、3GとWi-Fiに対応するPシリーズ「SGPT211JP/S」を発売した。価格はオープンで、ソニーストアでの販売価格は「SGPT113JP/S」「SGPT211JP/S」ともに6万2880円。3G対応機種を販売するNTTドコモでは、2012年4月30日まで「FOMAタブレットスタートキャンペーン」を実施している。
2011年10月25日火曜日
講談社、電子書籍版「スティーブ・ジョブズI」を発売
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20111024_486028.html
株式会社講談社は24日、スティーブ・ジョブズ氏公認の評伝「スティーブ・ジョブズI」電子書籍版の配信を開始した。紙の書籍の全世界同時発売に合わせたもので、PC・スマートフォン・読書専用端末向けの電子書籍サイトで販売する。「スティーブ・ジョブズII」は11月1日に配信開始予定。価格は紙の書籍と同じで、各巻1995円。
同書は、スティーブ・ジョブズ氏が積極的かつ全面的に取材に協力した唯一の評伝。米伝記作家のウォルター・アイザックソン氏が、2009年から3年にわたって本人や関係者への取材を行ったものをまとめた。
電子書籍版は「GALAPAGOS STORE」「紀伊國屋書店BookWebPlus」「ソフトバンク ブックストア」「TSUTAYA.com」「BookPlace」「BookLive!」「VOYAGER STORE」「honto」「LISMO Book Store」「Reader Store」「ebookjapan」「電子文庫パブリ」「BooksV」で販売する。
講談社では今後、携帯電話向けの電子書籍サイトでも順次販売するほか、iPhone/iPad向けアプリも近日中に配信を開始する予定。
↓
http://dt.business.nifty.com/articles/7830.html
株式会社講談社は24日、スティーブ・ジョブズ氏公認の評伝「スティーブ・ジョブズI」電子書籍版の配信を開始した。紙の書籍の全世界同時発売に合わせたもので、PC・スマートフォン・読書専用端末向けの電子書籍サイトで販売する。「スティーブ・ジョブズII」は11月1日に配信開始予定。価格は紙の書籍と同じで、各巻1995円。
同書は、スティーブ・ジョブズ氏が積極的かつ全面的に取材に協力した唯一の評伝。米伝記作家のウォルター・アイザックソン氏が、2009年から3年にわたって本人や関係者への取材を行ったものをまとめた。
電子書籍版は「GALAPAGOS STORE」「紀伊國屋書店BookWebPlus」「ソフトバンク ブックストア」「TSUTAYA.com」「BookPlace」「BookLive!」「VOYAGER STORE」「honto」「LISMO Book Store」「Reader Store」「ebookjapan」「電子文庫パブリ」「BooksV」で販売する。
講談社では今後、携帯電話向けの電子書籍サイトでも順次販売するほか、iPhone/iPad向けアプリも近日中に配信を開始する予定。
↓
http://dt.business.nifty.com/articles/7830.html
2011年10月21日金曜日
紀伊國屋書店、購入済み電子書籍を管理・閲覧できる「Kinoppy for PC」を無償公開 -PC、スマートフォン、タブレット、電子書籍端末で電子書籍を共有可能
http://www.forest.impress.co.jp/docs/news/20111021_485380.html
(株)紀伊國屋書店は20日、同社が運営するオンラインストア“紀伊國屋書店BookWeb”で購入した電子書籍を管理できるソフト「Kinoppy for PC」を無償公開した。Windows XP/Vista/7に対応するフリーソフトで、現在本ソフトの公式サイトからダウンロードできる。
「Kinoppy(キノッピー)」は、“紀伊國屋書店BookWeb”で購入した電子書籍の管理ソフト。PC版の「Kinoppy for PC」のほか、iPhone/iPad/Android版が用意されており、さまざまなデバイスで購入済み電子書籍を楽しむことができる。また、ソニー製の電子書籍端末“Reader”での閲覧にも対応している。
「Kinoppy for PC」では、本棚を模した画面で購入した電子書籍を管理可能。本棚ではユーザーが自由に電子書籍を並び替えることもできるほか、購入済み電子書籍の検索や詳細情報の確認が可能。“紀伊國屋書店BookWeb”での購入履歴を閲覧する機能も備える。
さらに、本ソフトはシャープ製「ブンコビューア」およびボイジャー製「T-Time」といった電子書籍リーダーを同梱。電子書籍を選択すると、フォーマットに適した電子書籍リーダーが起動して、内容を閲覧できる仕組みになっている。
(株)紀伊國屋書店は20日、同社が運営するオンラインストア“紀伊國屋書店BookWeb”で購入した電子書籍を管理できるソフト「Kinoppy for PC」を無償公開した。Windows XP/Vista/7に対応するフリーソフトで、現在本ソフトの公式サイトからダウンロードできる。
「Kinoppy(キノッピー)」は、“紀伊國屋書店BookWeb”で購入した電子書籍の管理ソフト。PC版の「Kinoppy for PC」のほか、iPhone/iPad/Android版が用意されており、さまざまなデバイスで購入済み電子書籍を楽しむことができる。また、ソニー製の電子書籍端末“Reader”での閲覧にも対応している。
「Kinoppy for PC」では、本棚を模した画面で購入した電子書籍を管理可能。本棚ではユーザーが自由に電子書籍を並び替えることもできるほか、購入済み電子書籍の検索や詳細情報の確認が可能。“紀伊國屋書店BookWeb”での購入履歴を閲覧する機能も備える。
さらに、本ソフトはシャープ製「ブンコビューア」およびボイジャー製「T-Time」といった電子書籍リーダーを同梱。電子書籍を選択すると、フォーマットに適した電子書籍リーダーが起動して、内容を閲覧できる仕組みになっている。
紀伊國屋書店、電子書籍サービスを大幅拡充――ソニーのReaderをサポート
http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1110/20/news108.html
紀伊國屋書店は、自社の電子書籍サービスでソニーのReaderを新たにサポート。そのほか一挙にサービスを拡充した。
紀伊國屋書店は10月20日、同社の電子書籍サービスについて、新たにソニーの電子書籍リーダー「Reader」をサポート、合わせてPC向けのストア/ビューワアプリ「Kinoppy for PC」をリリースし、サービスを一挙に拡充した。
Readerの新モデル「PRS-T1」が10月20日から国内販売を開始したのに合わせ、業界が大きく動きつつある。ソニー、楽天、紀伊国屋書店、パナソニックの4社は、電子書籍サービスの利便性向上に向け、それぞれが提供する電子書籍端末や販売ストアの相互接続を行っていくことを6月に発表しており、10月19日には楽天の電子書籍ストア「Raboo」で購入したコンテンツを11月初旬をめどにReaderで閲覧可能にすることが発表されている。
紀伊國屋書店はこの日、同社の電子書籍サービス「紀伊國屋書店BookWeb」で販売するコンテンツをReaderでも閲覧可能にすると発表した。こちらは同日からの対応となるが、現時点ではRabooの発表と同様、PCを介してコンテンツをReaderに転送する形での対応となる。
紀伊國屋書店BookWebで購入したコンテンツをReaderで読むには、紀伊國屋書BookWebのアカウントとReaderのひも付けが必要。紀伊國屋書BookWebにログイン後、マイページのメニューにある「Reader利用機器の登録・解除」から「機器認証を行う」に進むことで、最大2台のReaderをひも付けることができる。2台となっているのは、Sony Tabletのサポートも視野に入れたものとみられる。いずれにせよ、ReaderでReader Store、Raboo、紀伊國屋書店BookWebが利用可能になったことで、お勧めできる端末になったといってよいだろう。
また、紀伊國屋書店は、紀伊國屋書BookWebのアプリとして提供している「Kinoppy」について、新たにPC向けの「Kinoppy for PC」をリリースした。これにより、iOS、Android、PCで紀伊國屋書店の電子書籍サービスが利用可能となる。
Kinoppyアプリについては、iOS版が最新の機能をいち早く取り入れる形で進化しており、最新バージョンで青空文庫フォーマットおよびEPUB 3にいち早く対応、さらにOpen in(次の方法で開く)機能にも対応した。いずれのフォーマットも紀伊國屋書BookWebでは現時点で取り扱っていないことを考えると、マルチビューワ的な使い方ができるようになったのも注目したい。
Readerのサポートに合わせ、主要4店舗に「電子書籍コーナー」を設置。8月にコーナーが設置された新宿本店に加え、梅田本店、札幌本店、流山おおたかの森店では実際にスマートフォンやタブレット、Readerなどから同社の電子書籍サービスを試すことができる。新宿本店1階ひろばでは20日から23日までReaderのタッチ&トライも実施しているので、店頭に足を運んだ際には試してみてほしい。なお、一連の発表に伴い、上記4店舗および紀伊國屋書店BookWebではReader本体の販売も開始している。
紀伊國屋書店は、自社の電子書籍サービスでソニーのReaderを新たにサポート。そのほか一挙にサービスを拡充した。
紀伊國屋書店は10月20日、同社の電子書籍サービスについて、新たにソニーの電子書籍リーダー「Reader」をサポート、合わせてPC向けのストア/ビューワアプリ「Kinoppy for PC」をリリースし、サービスを一挙に拡充した。
Readerの新モデル「PRS-T1」が10月20日から国内販売を開始したのに合わせ、業界が大きく動きつつある。ソニー、楽天、紀伊国屋書店、パナソニックの4社は、電子書籍サービスの利便性向上に向け、それぞれが提供する電子書籍端末や販売ストアの相互接続を行っていくことを6月に発表しており、10月19日には楽天の電子書籍ストア「Raboo」で購入したコンテンツを11月初旬をめどにReaderで閲覧可能にすることが発表されている。
紀伊國屋書店はこの日、同社の電子書籍サービス「紀伊國屋書店BookWeb」で販売するコンテンツをReaderでも閲覧可能にすると発表した。こちらは同日からの対応となるが、現時点ではRabooの発表と同様、PCを介してコンテンツをReaderに転送する形での対応となる。
紀伊國屋書店BookWebで購入したコンテンツをReaderで読むには、紀伊國屋書BookWebのアカウントとReaderのひも付けが必要。紀伊國屋書BookWebにログイン後、マイページのメニューにある「Reader利用機器の登録・解除」から「機器認証を行う」に進むことで、最大2台のReaderをひも付けることができる。2台となっているのは、Sony Tabletのサポートも視野に入れたものとみられる。いずれにせよ、ReaderでReader Store、Raboo、紀伊國屋書店BookWebが利用可能になったことで、お勧めできる端末になったといってよいだろう。
また、紀伊國屋書店は、紀伊國屋書BookWebのアプリとして提供している「Kinoppy」について、新たにPC向けの「Kinoppy for PC」をリリースした。これにより、iOS、Android、PCで紀伊國屋書店の電子書籍サービスが利用可能となる。
Kinoppyアプリについては、iOS版が最新の機能をいち早く取り入れる形で進化しており、最新バージョンで青空文庫フォーマットおよびEPUB 3にいち早く対応、さらにOpen in(次の方法で開く)機能にも対応した。いずれのフォーマットも紀伊國屋書BookWebでは現時点で取り扱っていないことを考えると、マルチビューワ的な使い方ができるようになったのも注目したい。
Readerのサポートに合わせ、主要4店舗に「電子書籍コーナー」を設置。8月にコーナーが設置された新宿本店に加え、梅田本店、札幌本店、流山おおたかの森店では実際にスマートフォンやタブレット、Readerなどから同社の電子書籍サービスを試すことができる。新宿本店1階ひろばでは20日から23日までReaderのタッチ&トライも実施しているので、店頭に足を運んだ際には試してみてほしい。なお、一連の発表に伴い、上記4店舗および紀伊國屋書店BookWebではReader本体の販売も開始している。
2011年10月13日木曜日
ACCESS、EPUB 3準拠の電子書籍ビューワを発表
http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1110/12/news093.html
ACCESSは10月12日、EPUB 3に準拠した電子書籍ビューワ「NetFront BookReader v1.0 EPUB Edition」を発表した。同日から10月14日まで東京ビッグサイトで開催される「Smartphone & Tablet 2011」の同社ブースでは、Android端末上で動作する同ビューワが披露されている。
EPUBはHTML5やCSS3などのWeb標準技術をベースにした電子書籍のファイルフォーマット。AppleやGoogleなども自社の電子書籍サービスでEPUBを採用しており、グローバルでは標準的な電子書籍フォーマットとなっている。10月11日には電子書籍標準化団体の1つであるInternational Digital Publishing Forum(IDPF)がEPUBの最新版「EPUB 3」について、Final Recommendation版として委員会で正式に承認したと発表しており、EPUB 3を基にしたビューワやオーサリング環境などが今後数多く登場するとみられている。
ACCESSでは、組み込み向けソフトウェアで培った技術力、2011年4月に発表した電子出版プラットフォーム「ACCESS Digital Publishing Ecosystem」のノウハウを活用、プラットフォームを問わず動作するフットプリントの小さなEPUBビューワを完成させた。国内ではイーストがEPUB 3.0に準拠したPC向け電子書籍リーダー「espur」を7月に無償公開しているが、商用目的あるいはAndroid上で動作するEPUB 3準拠の電子書籍ビューワは国内初となる。同ビューワはACCESS Digital Publishing Ecosystemでも利用されるという。
同ビューワの開発には、朝日出版社、NHK出版、学研ホールディングス、河出書房新社、幻冬舎、主婦の友社、新潮社、日経BP、早川書房、丸善出版、メディアファクトリーなど出版社18社が協力、EPUB 3で可能になった複雑な日本語組版――縦書き、ルビ、禁則、傍点など――が本当に出版社のニーズを満たせるのか評価をこの数カ月重ねたという。名前が明かされていない出版社の中にはいわゆる「御三家」と呼ばれる小学館、集英社、講談社のいずれかも含まれるとみられるが、いずれにせよ、多くの出版社がEPUBの評価に取り組んでいることが分かる。
.bookやXMDFからEPUBへの変換もワンクリックで
この発表で注目は、技術支援を行ったワイズネットの存在。同社は電子書籍のオーサリングなどで知る人ぞ知る業界では有名な会社だが、同社の協力の下、.bookやXMDFなど国内で有力な電子書籍フォーマットからEPUBへの変換がワンクリックで忠実に行える(正確には直接の変換ではなく、HTMLを介した変換)。過去にイースト代表取締役社長の下川和男氏もeBook USERのインタビューで、「(どれもHTMLベースで作られたものなので).bookやXMDFからEPUBへの変換というのはそれほど難しくない」と話しているが、既存資産のEPUB化はすでに現実的なレベルで機能しているといえる。
EPUB 3はHTML5やCSS3などのWeb標準技術がベースとなっていることは上述のとおりだが、それぞれの仕様は非常に膨大なものとなっている。出版社などからすれば、どうやって使えばよいか分からないような仕様も少なくない。そのためACCESSでは、最大公約数的に必須と思われる仕様をまずはしっかりカバーし、細かな仕様は出版社のニーズを拾いながら逐次対応する姿勢でいる。また、EPUB 3ではまだ難しい表現などは独自拡張で対応しているようだが、長期的にはそうした部分をEPUBの仕様に盛り込むため、今回の発表に併せてACCESSはIDPFへの加盟を発表している。
この発表の数日前には、ヤフーもEPUBを採用した電子書籍配信サービス「Yahoo!ブックストア」を今冬にも開始すると発表している。EPUBの仕様は公開されているため、EPUB 3に準拠したビューワは今後数多く登場するだろう。GoogleがAndroidにGoogle謹製のEPUB 3ビューワを用意したとしてもさほど不思議ではない。そうなると、ビューワだけの提供では大きなビジネスとならない可能性があるため、周辺環境まで含めた包括的なソリューションを各社が今後打ち出していく可能性が高い。製作から販売まで急速に整備が進むEPUB 3関連のトピックはしばらく注目を集めるだろう。
ACCESSは10月12日、EPUB 3に準拠した電子書籍ビューワ「NetFront BookReader v1.0 EPUB Edition」を発表した。同日から10月14日まで東京ビッグサイトで開催される「Smartphone & Tablet 2011」の同社ブースでは、Android端末上で動作する同ビューワが披露されている。
EPUBはHTML5やCSS3などのWeb標準技術をベースにした電子書籍のファイルフォーマット。AppleやGoogleなども自社の電子書籍サービスでEPUBを採用しており、グローバルでは標準的な電子書籍フォーマットとなっている。10月11日には電子書籍標準化団体の1つであるInternational Digital Publishing Forum(IDPF)がEPUBの最新版「EPUB 3」について、Final Recommendation版として委員会で正式に承認したと発表しており、EPUB 3を基にしたビューワやオーサリング環境などが今後数多く登場するとみられている。
ACCESSでは、組み込み向けソフトウェアで培った技術力、2011年4月に発表した電子出版プラットフォーム「ACCESS Digital Publishing Ecosystem」のノウハウを活用、プラットフォームを問わず動作するフットプリントの小さなEPUBビューワを完成させた。国内ではイーストがEPUB 3.0に準拠したPC向け電子書籍リーダー「espur」を7月に無償公開しているが、商用目的あるいはAndroid上で動作するEPUB 3準拠の電子書籍ビューワは国内初となる。同ビューワはACCESS Digital Publishing Ecosystemでも利用されるという。
同ビューワの開発には、朝日出版社、NHK出版、学研ホールディングス、河出書房新社、幻冬舎、主婦の友社、新潮社、日経BP、早川書房、丸善出版、メディアファクトリーなど出版社18社が協力、EPUB 3で可能になった複雑な日本語組版――縦書き、ルビ、禁則、傍点など――が本当に出版社のニーズを満たせるのか評価をこの数カ月重ねたという。名前が明かされていない出版社の中にはいわゆる「御三家」と呼ばれる小学館、集英社、講談社のいずれかも含まれるとみられるが、いずれにせよ、多くの出版社がEPUBの評価に取り組んでいることが分かる。
.bookやXMDFからEPUBへの変換もワンクリックで
この発表で注目は、技術支援を行ったワイズネットの存在。同社は電子書籍のオーサリングなどで知る人ぞ知る業界では有名な会社だが、同社の協力の下、.bookやXMDFなど国内で有力な電子書籍フォーマットからEPUBへの変換がワンクリックで忠実に行える(正確には直接の変換ではなく、HTMLを介した変換)。過去にイースト代表取締役社長の下川和男氏もeBook USERのインタビューで、「(どれもHTMLベースで作られたものなので).bookやXMDFからEPUBへの変換というのはそれほど難しくない」と話しているが、既存資産のEPUB化はすでに現実的なレベルで機能しているといえる。
EPUB 3はHTML5やCSS3などのWeb標準技術がベースとなっていることは上述のとおりだが、それぞれの仕様は非常に膨大なものとなっている。出版社などからすれば、どうやって使えばよいか分からないような仕様も少なくない。そのためACCESSでは、最大公約数的に必須と思われる仕様をまずはしっかりカバーし、細かな仕様は出版社のニーズを拾いながら逐次対応する姿勢でいる。また、EPUB 3ではまだ難しい表現などは独自拡張で対応しているようだが、長期的にはそうした部分をEPUBの仕様に盛り込むため、今回の発表に併せてACCESSはIDPFへの加盟を発表している。
この発表の数日前には、ヤフーもEPUBを採用した電子書籍配信サービス「Yahoo!ブックストア」を今冬にも開始すると発表している。EPUBの仕様は公開されているため、EPUB 3に準拠したビューワは今後数多く登場するだろう。GoogleがAndroidにGoogle謹製のEPUB 3ビューワを用意したとしてもさほど不思議ではない。そうなると、ビューワだけの提供では大きなビジネスとならない可能性があるため、周辺環境まで含めた包括的なソリューションを各社が今後打ち出していく可能性が高い。製作から販売まで急速に整備が進むEPUB 3関連のトピックはしばらく注目を集めるだろう。
2011年10月7日金曜日
EPUB採用の電子書籍サービス「Yahoo!ブックストア」年内開始へ
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/event/ceatec2011/20111007_482445.html
ヤフー株式会社は7日、自社の最新サービスを紹介するカンファレンス「Yahoo! JAPAN Day」を「CEATEC JAPAN 2011」の会場で開催した。その中で、電子書籍配信サービス「Yahoo!ブックストア」を2011年中にもスタートさせることが表明された。フォーマットとしてEPUBを全面的に採用。2012年4月には、オンラインストレージサービス「Yahoo!ボックス」を活用したクラウド型の書庫機能も提供する計画。
● 「Yahoo!コミック」を総合電子書籍販売ストアへリニューアル
電子書籍配信サービスについて講演を行ったのは、ヤフー株式会社の高田正行氏(R&D統括本部 フロントエンド開発2本部 開発1部 部長)。現在の電子書籍市場については「昨年ごろから『電子書籍元年』と言われ続けているが、現在もリクープ(費用回収)しきれていないというか、大成功している事業者は少ない」と分析する。
その理由については、作品の品揃え、サービスの仕様などが一般に課題として挙げられるが、電子書籍を閲覧するために必要なスマートフォンやタブレットの市場規模が現時点で2000万台に達していない点が重要ではないかと高田氏らは分析する。「2000万」という数字は、関連する商品の市場が成立するために必要な「マジックナンバー」なのだという。
高田氏は「スマートフォンやタブレットが1000万台を超えはしたものの、PCの普及の実績を鑑みると、やはり2000万台がリクープラインになると思う」と解説。今年末から来春にかけて2000万台達成が見込まれることから、事業展開上でのスケールメリットは拡大するとした。
また、ヤフーでは、紙製の書籍を電子化した「電子書籍」だけでなく、各種のコンテンツ配信サービスを「電子出版」と捉えている。マスコミから提供を受けたニュースをウェブに最適化した上で配信する「Yahoo!ニュース」、著名雑誌の記事が一部読める「X BRAND」なども、ある意味において「ブラウザーで閲覧する電子書籍」と定義。さらに、いわゆる電子書籍型の漫画配信サービスである「Yahoo!コミック」や、「Yahoo!ショッピング」「Yahoo!オークション」での紙版書籍の流通も電子出版の一形態とすることで、各サービス間の相乗効果を高める方針を従来から示している。
Yahoo!ブックストアは、この既存電子出版サービスの1つであるYahoo!コミックをリニューアルする形式でスタートさせる。これまでは漫画のインターネット配信専門だったが、その他のカテゴリーの取り扱いを開始。総合電子書籍販売ストアへと発展させる。当初はスマートフォン、タブレット、PCからの閲覧を想定する。
リニューアルは年内にも実施する予定という。なお、Yahoo!コミックはすでに約8年に渡って運営。累積利用者数は約300万人としている。
● 「Yahoo!コミック」を総合電子書籍販売ストアへリニューアル
Yahoo!ブックストアの開設にあたっては、サービスの基本理念にあたる「電子書籍3原則」を消費者向け・出版社向けにそれぞれ制定した。
まず消費者向けには「すべての本を探せる、買える」「マルチデバイスで読める、所有できる」「ソーシャル連携で感動が深まる、繋がる」の3つを標榜。高田氏は「“オープン”を第一にするということ。端末も、フォーマットもオープンにしていく」と、そのオープン性を特に強調した。
対して、Yahoo!ブックストアで電子書籍を販売する業者、つまり出版社向けには「販売価格や期間を自由に設定できる」「課金のみならず、広告モデルも選択できる」「国内外を問わず同じプラットフォームで販売できる」の3つを示した。
高田氏は「Yahoo!ブックストアは、ヤフー自らが本を編集したり独自に値付けして販売するサービスではない。本が購入しやすい場所を提供するが、あくまでも(販売の)主体となるのは出版社や、コンテンツの権利を保持する会社。形態としては、Yahoo!ショッピングやYahoo!オークションを思い浮かべていただくとわかりやすいだろう」と説明。販売業者と消費者を取り持つプラットフォーム役に徹する方向性を示した。さらに、単なる書籍の販売だけに止めず、ヤフーの強みである検索、広告との連動はもちろん、海外市場への展開なども模索していく。
Yahoo!ブックストアはオープン性の高さを標榜することから、書籍のフォーマットにはEPUBを全面的に採用する。「(オープンな仕様である)HTMLを使ってウェブでサービスを展開してきた我々としては、HTMLにより近しい(EPUBという)フォーマットでやっていきたい」と説明する。
その技術仕様が完全には確定していないEPUBだが、Yahoo!コミックではすでに相当の利用実績があるという。「実は今年3月から、部分的にEPUBを導入している。国内の商用運用実績はナンバーワンだろう」と、高田氏は胸を張る。
具体的な例としては、東日本大震災発生直後、集英社が実施した「週刊少年ジャンプ」のネット向け無料配信がある。このフォーマットにEPUBが採用されており、アクセスの集中を踏まえた運用実績もすでに積んだ。また、EPUBによる有料配信作品もすでに600点程度ラインナップ。EPUBビューアー自体の提供も行っている。
出版社向けには、EPUBによるコンテンツ作成のコンサルティングも計画。高田氏は「EPUB 3.0が先般策定され、縦書きやルビといった日本ならではの出版表現も再現できる可能性が高まってきた。ただ、我々が勝手にフォーマットを決めるのではなく、出版社とも十分協議し、最適な、一度作ればずっと使えるフォーマットを提案していきたい」とも説明。柔軟な対応方針を見せた。このほか、人気コンテンツの品揃えに注力する姿勢も示している。
● 1つのIDで複数端末に対応、「クラウド書庫」も
国内最大手ポータルサイトを持つ強みを生かし、電子書籍販売サイト以外でのプロモーションがワンストップで行えるようにする。「Yahoo! JAPAN」トップページでの露出はもちろん、動画サイトの「GyaO!」で関連動画を配信したり、同様に「Yahoo!モバゲー」でゲームを配信するなど、多面的な販売促進策がとれると高田氏はアピールした。
サービスの細かな仕様面では、まず「Yahoo! JAPAN ID」1つで複数の端末から閲覧できるようになる予定。割引プラン、ポイント、プレミアム会員向け特典なども制度として導入されるという。また、コンテンツの配信形態についても、ダウンロード型の買い切り(売り切り)だけでなく、ストリーミングによる期間限定提供なども可能。
Yahoo!ブックストア年内開始後のマイルストーンも示された。まず来年1月ごろに縦書き対応を予定している。高田氏は「現状でも縦書きは可能だが、クオリティ的に納得できていない。出版社とも協力して、何とか来年頭には実現させたい」と語る。同時に、外部サービスとの連携機能も追加する予定。外部電子書籍ストアの作品をYahoo!ブックストアで検索・購入できるようになる見込みという。
続いて3月には、ソーシャル連携機能の追加、複雑な組版書籍への対応も実施。さらに4月には、近く開始予定のオンラインストレージサービス「Yahoo!ボックス」とも連動させた「クラウド書庫」の提供を計画している。
壇上では、実機を使ったデモンストレーションこそ行われなかったが、高田氏は「リニューアルを正式発表できる段階で、また改めてサービスの詳細を説明したい」と予告。講演を締めくくった。
ヤフー株式会社は7日、自社の最新サービスを紹介するカンファレンス「Yahoo! JAPAN Day」を「CEATEC JAPAN 2011」の会場で開催した。その中で、電子書籍配信サービス「Yahoo!ブックストア」を2011年中にもスタートさせることが表明された。フォーマットとしてEPUBを全面的に採用。2012年4月には、オンラインストレージサービス「Yahoo!ボックス」を活用したクラウド型の書庫機能も提供する計画。
● 「Yahoo!コミック」を総合電子書籍販売ストアへリニューアル
電子書籍配信サービスについて講演を行ったのは、ヤフー株式会社の高田正行氏(R&D統括本部 フロントエンド開発2本部 開発1部 部長)。現在の電子書籍市場については「昨年ごろから『電子書籍元年』と言われ続けているが、現在もリクープ(費用回収)しきれていないというか、大成功している事業者は少ない」と分析する。
その理由については、作品の品揃え、サービスの仕様などが一般に課題として挙げられるが、電子書籍を閲覧するために必要なスマートフォンやタブレットの市場規模が現時点で2000万台に達していない点が重要ではないかと高田氏らは分析する。「2000万」という数字は、関連する商品の市場が成立するために必要な「マジックナンバー」なのだという。
高田氏は「スマートフォンやタブレットが1000万台を超えはしたものの、PCの普及の実績を鑑みると、やはり2000万台がリクープラインになると思う」と解説。今年末から来春にかけて2000万台達成が見込まれることから、事業展開上でのスケールメリットは拡大するとした。
また、ヤフーでは、紙製の書籍を電子化した「電子書籍」だけでなく、各種のコンテンツ配信サービスを「電子出版」と捉えている。マスコミから提供を受けたニュースをウェブに最適化した上で配信する「Yahoo!ニュース」、著名雑誌の記事が一部読める「X BRAND」なども、ある意味において「ブラウザーで閲覧する電子書籍」と定義。さらに、いわゆる電子書籍型の漫画配信サービスである「Yahoo!コミック」や、「Yahoo!ショッピング」「Yahoo!オークション」での紙版書籍の流通も電子出版の一形態とすることで、各サービス間の相乗効果を高める方針を従来から示している。
Yahoo!ブックストアは、この既存電子出版サービスの1つであるYahoo!コミックをリニューアルする形式でスタートさせる。これまでは漫画のインターネット配信専門だったが、その他のカテゴリーの取り扱いを開始。総合電子書籍販売ストアへと発展させる。当初はスマートフォン、タブレット、PCからの閲覧を想定する。
リニューアルは年内にも実施する予定という。なお、Yahoo!コミックはすでに約8年に渡って運営。累積利用者数は約300万人としている。
● 「Yahoo!コミック」を総合電子書籍販売ストアへリニューアル
Yahoo!ブックストアの開設にあたっては、サービスの基本理念にあたる「電子書籍3原則」を消費者向け・出版社向けにそれぞれ制定した。
まず消費者向けには「すべての本を探せる、買える」「マルチデバイスで読める、所有できる」「ソーシャル連携で感動が深まる、繋がる」の3つを標榜。高田氏は「“オープン”を第一にするということ。端末も、フォーマットもオープンにしていく」と、そのオープン性を特に強調した。
対して、Yahoo!ブックストアで電子書籍を販売する業者、つまり出版社向けには「販売価格や期間を自由に設定できる」「課金のみならず、広告モデルも選択できる」「国内外を問わず同じプラットフォームで販売できる」の3つを示した。
高田氏は「Yahoo!ブックストアは、ヤフー自らが本を編集したり独自に値付けして販売するサービスではない。本が購入しやすい場所を提供するが、あくまでも(販売の)主体となるのは出版社や、コンテンツの権利を保持する会社。形態としては、Yahoo!ショッピングやYahoo!オークションを思い浮かべていただくとわかりやすいだろう」と説明。販売業者と消費者を取り持つプラットフォーム役に徹する方向性を示した。さらに、単なる書籍の販売だけに止めず、ヤフーの強みである検索、広告との連動はもちろん、海外市場への展開なども模索していく。
Yahoo!ブックストアはオープン性の高さを標榜することから、書籍のフォーマットにはEPUBを全面的に採用する。「(オープンな仕様である)HTMLを使ってウェブでサービスを展開してきた我々としては、HTMLにより近しい(EPUBという)フォーマットでやっていきたい」と説明する。
その技術仕様が完全には確定していないEPUBだが、Yahoo!コミックではすでに相当の利用実績があるという。「実は今年3月から、部分的にEPUBを導入している。国内の商用運用実績はナンバーワンだろう」と、高田氏は胸を張る。
具体的な例としては、東日本大震災発生直後、集英社が実施した「週刊少年ジャンプ」のネット向け無料配信がある。このフォーマットにEPUBが採用されており、アクセスの集中を踏まえた運用実績もすでに積んだ。また、EPUBによる有料配信作品もすでに600点程度ラインナップ。EPUBビューアー自体の提供も行っている。
出版社向けには、EPUBによるコンテンツ作成のコンサルティングも計画。高田氏は「EPUB 3.0が先般策定され、縦書きやルビといった日本ならではの出版表現も再現できる可能性が高まってきた。ただ、我々が勝手にフォーマットを決めるのではなく、出版社とも十分協議し、最適な、一度作ればずっと使えるフォーマットを提案していきたい」とも説明。柔軟な対応方針を見せた。このほか、人気コンテンツの品揃えに注力する姿勢も示している。
● 1つのIDで複数端末に対応、「クラウド書庫」も
国内最大手ポータルサイトを持つ強みを生かし、電子書籍販売サイト以外でのプロモーションがワンストップで行えるようにする。「Yahoo! JAPAN」トップページでの露出はもちろん、動画サイトの「GyaO!」で関連動画を配信したり、同様に「Yahoo!モバゲー」でゲームを配信するなど、多面的な販売促進策がとれると高田氏はアピールした。
サービスの細かな仕様面では、まず「Yahoo! JAPAN ID」1つで複数の端末から閲覧できるようになる予定。割引プラン、ポイント、プレミアム会員向け特典なども制度として導入されるという。また、コンテンツの配信形態についても、ダウンロード型の買い切り(売り切り)だけでなく、ストリーミングによる期間限定提供なども可能。
Yahoo!ブックストア年内開始後のマイルストーンも示された。まず来年1月ごろに縦書き対応を予定している。高田氏は「現状でも縦書きは可能だが、クオリティ的に納得できていない。出版社とも協力して、何とか来年頭には実現させたい」と語る。同時に、外部サービスとの連携機能も追加する予定。外部電子書籍ストアの作品をYahoo!ブックストアで検索・購入できるようになる見込みという。
続いて3月には、ソーシャル連携機能の追加、複雑な組版書籍への対応も実施。さらに4月には、近く開始予定のオンラインストレージサービス「Yahoo!ボックス」とも連動させた「クラウド書庫」の提供を計画している。
壇上では、実機を使ったデモンストレーションこそ行われなかったが、高田氏は「リニューアルを正式発表できる段階で、また改めてサービスの詳細を説明したい」と予告。講演を締めくくった。
2011年10月3日月曜日
書籍“自炊”代行、「今後もサービス継続」は4.7% 出版社と作家の質問書に書籍スキャン事業者が回答
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20111003_481348.html
書籍の裁断やスキャンを行う、いわゆる“自炊”を代行する事業者98社に対して、サービスの存続意志などを尋ねる質問書を送付していた出版社7社と作家122人は9月30日、事業者からの回答を公開した。それによれば、質問書の差出人に名を連ねる出版社と作家の書籍について、今後はスキャンを行わない姿勢を示す回答が大部分を占めたという。
講談社、角川書店、集英社、小学館、光文社、新潮社、文藝春秋の7社と作家122人は9月5日、自炊代行業務が複製権侵害にあたると指摘した上で、今後もサービスを継続するかなどについて、9月16日までに回答を求めていた。質問書は87社に届き、うち43社が回答した。
その結果、「今後も依頼があればスキャン事業を行う」という回答は2社(4.7%)にとどまった。「差出人作家の作品について、今後スキャン事業を行わない」という回答や、事業の終了方針を記載したりサイトを閉鎖した事業者も合計37社(86.0%)に上った。無記載は4社(9.3%)で、質問書に返信しないままサイトを閉鎖・停止する事業者も数社確認された。
また、スキャン事業の発注を受け付ける際に、依頼者が実際に私的使用を目的としているかどうかを確認しているかという質問に対しては、「特に確認していない」という回答が2社(4.7%)、「依頼者に私的使用目的であると申告させている」が14社(32.6%)、「上記以外の方法で確認」が19社(44.2%)、無記載が8社(18.6%)だった。
なお、「上記以外の方法」の具体的な記載としては、すべて依頼者に私的使用目的である旨を画面上で確認・同意してもらうという趣旨のものであり、「依頼者の自己申告」以外の回答は見いだせなかったとしている。
このほか、法人からの発注に応じているかどうかについては、「応じている」という回答が6社(14.0%)、「応じていない」が26社(60.5%)、無記載が11社(25.6%)だった。
質問書への回答について出版社7社と作家122人は、「対象書籍のスキャン事業を行わない姿勢を示した回答が大部分だったことは評価できる」とコメント。その一方で、一部の事業者は今回の通知が「拒否リスト」であるとして、質問書の差出人となった作家と出版社の書籍以外は、著作権者の許諾がなくともスキャン事業を継続できるかのような発言が見られたことを挙げ、「通知書の趣旨と現行著作権法を曲解するもの」と非難している。
今後は、未回答の事業者を含めて状況を注視し、特に悪質と判断した事業者については法的措置を含めて弁護団と対応を検討していくという。
書籍の裁断やスキャンを行う、いわゆる“自炊”を代行する事業者98社に対して、サービスの存続意志などを尋ねる質問書を送付していた出版社7社と作家122人は9月30日、事業者からの回答を公開した。それによれば、質問書の差出人に名を連ねる出版社と作家の書籍について、今後はスキャンを行わない姿勢を示す回答が大部分を占めたという。
講談社、角川書店、集英社、小学館、光文社、新潮社、文藝春秋の7社と作家122人は9月5日、自炊代行業務が複製権侵害にあたると指摘した上で、今後もサービスを継続するかなどについて、9月16日までに回答を求めていた。質問書は87社に届き、うち43社が回答した。
その結果、「今後も依頼があればスキャン事業を行う」という回答は2社(4.7%)にとどまった。「差出人作家の作品について、今後スキャン事業を行わない」という回答や、事業の終了方針を記載したりサイトを閉鎖した事業者も合計37社(86.0%)に上った。無記載は4社(9.3%)で、質問書に返信しないままサイトを閉鎖・停止する事業者も数社確認された。
また、スキャン事業の発注を受け付ける際に、依頼者が実際に私的使用を目的としているかどうかを確認しているかという質問に対しては、「特に確認していない」という回答が2社(4.7%)、「依頼者に私的使用目的であると申告させている」が14社(32.6%)、「上記以外の方法で確認」が19社(44.2%)、無記載が8社(18.6%)だった。
なお、「上記以外の方法」の具体的な記載としては、すべて依頼者に私的使用目的である旨を画面上で確認・同意してもらうという趣旨のものであり、「依頼者の自己申告」以外の回答は見いだせなかったとしている。
このほか、法人からの発注に応じているかどうかについては、「応じている」という回答が6社(14.0%)、「応じていない」が26社(60.5%)、無記載が11社(25.6%)だった。
質問書への回答について出版社7社と作家122人は、「対象書籍のスキャン事業を行わない姿勢を示した回答が大部分だったことは評価できる」とコメント。その一方で、一部の事業者は今回の通知が「拒否リスト」であるとして、質問書の差出人となった作家と出版社の書籍以外は、著作権者の許諾がなくともスキャン事業を継続できるかのような発言が見られたことを挙げ、「通知書の趣旨と現行著作権法を曲解するもの」と非難している。
今後は、未回答の事業者を含めて状況を注視し、特に悪質と判断した事業者については法的措置を含めて弁護団と対応を検討していくという。
2011年9月30日金曜日
ソニー、電子書籍端末「Reader」新モデルを発表、3G+Wi-Fi対応モデルも
http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1109/29/news076.html
ソニーは、タッチ操作に対応するE Inkディスプレイ搭載電子書籍リーダー端末「Reader」の国内新モデルを2機種発表した。Wi-Fiや3Gといった通信手段を搭載し、価格は約2万円からとなっている。
電子書籍市場ではここ数日、発表が相次いだ。シャープはCCCとともに立ち上げたTSUTAYA GALAPAGOSを完全子会社とし、シャープとの協業を解消したCCCはネットエンタメ事業を「TSUTAYA.com」として別会社化した。さらに海外では、Amazonが199ドルという7型タブレットをついに発表し、Barnes & Nobleはそれに対抗すべく新モデルを間もなくリリースしようとしている。
そうした中、ソニーもいよいよ動いた。同社は9月29日、8月末にドイツで開催された「IFA2011」で発表したReader新モデルの国内投入を正式発表した。IFA2011で発表されたモデルは「PRS-T1」で、販売予定国に日本は含まれていなかったが、PRS-T1を日本市場に合わせた形にし、さらに国内市場向けに3Gモデルを用意した。
9月29日に都内で開催された製品発表会でお披露目されたのは、6型のタッチ対応E Inkディスプレイを搭載した「PRS-T1」と「PRS-G1」の2モデル。前者がWi-Fiモデル、後者が3G+Wi-Fiモデルとなる。カラーバリエーションは、PRS-T1がブラック・レッド・ホワイトの3色、PRS-G1がブラックとホワイトの2色。発売はPRS-T1が10月20日、PRS-G1が11月25日で、価格はオープンプライス。店頭予想価格はPRS-T1が2万円前後、PRS-G1は2万6000円前後とされている。
本体サイズや重さなどは以下の表の通りで、サイズ的には新書とほぼ同じサイズといえる。
新モデルで目を引く特徴は大きく2点。1つは、従来モデルのように電子書籍の購入にPCを介す必要がなく、内蔵した無線LAN機能を使って端末から直接「Reader Store」にアクセスし、Reader単体で電子書籍を購入できること。もう1つは、3G接続も可能な「PRS-G1」をラインアップしたことだ。現時点でPRS-G1は日本でのみ発売され、反応を見ながらグローバルに展開したい考えだ。
3G接続のパートナーにはKDDIを選択。プランは2種類用意され、Reader Storeにだけ接続できる「Reader Storeプラン」は、初年度の利用料金は無料で、2年目も1年目にReader Storeで1冊以上電子書籍を購入していれば無料となる(それ以外の場合は年額1050円)。3年目以降は年額1050円だ。また、Reader Store以外のWebブラウジングなどを行いたいというユーザー向けには、月額580円の「Webアクセスプラン」も用意している。3G契約は、本体をPCとUSB接続した上でWeb上で申し込む必要がある。
このほか、従来モデルからの変更点として、タッチパネルでの直感的な操作が可能になったことも見逃せない。従来は、フォントサイズの変更などもメニューから深い階層をたどって設定する必要があったが、新モデルでは、ピンチイン・ピンチアウトで文字サイズを変更できるなど使いやすさが格段に向上した。画面の解像度は従来モデルと変わらないが、フォントサイズは従来の6段階から8段階に変更可能になっている。また、日本語フォントは筑紫明朝が新たに採用された。辞書機能も強化され、英和辞典「ジーニアスG4」、英英辞典「Oxford American English」のほか、国語辞典として「大辞林第三版」を内蔵する。
端末から直接電子書籍を購入できるようになったことで、Reader StoreはPC WebだけでなくReaderに最適化されたサイトも用意された。BRAVIAの「おすすめナビ」などにも使われている同社のレコメンデーション技術「VoyAgent」も盛り込まれ、購入履歴や類似した購入履歴を持つユーザーの情報も加味して作品のレコメンドを行うスペースも確保されている。なお、端末にはReader Storeで先行販売する作品を含め、31作品がプリインストールされ、さわりの部分を読むことができる。
国内向けに投入されるモデルでは、Reader Storeの配信コンテンツ(.mnh)のほか、XMDF、.book、EPUB、PDF、TXTなどのフォーマットをサポート。EPUB 3.0についてはソフトウェアアップデートで対応する意向で、アップデータは無償で提供する考えだ。なお、利用頻度は従来より減ると予想される管理ソフト「eBook Transfer for Reader」は、新たにMac OSにも対応した。
質疑応答では、この発表の数時間前に米Amazon.comが発表した「Kindle Touch」との価格差についての質問があった。タッチ対応のE Inkディスプレイを搭載したKindle Touchの価格は99ドルからとなっているのに対し、PRS-T1は海外での市場想定価格が約150ドルと割高感があることについて尋ねたものだ。
この質問に対し、ソニーのコンスーマープロダクツ&サービスグループ VAIO&Mobile事業本部デジタルリーディング事業本部の野口不二夫氏は、「(99ドルのKindle Touchは)広告付きのモデルである点に注意が必要。Kindle Touchで広告なしのモデルは139ドルからなので、実質的にはほとんど差はないと考えている」と回答。ただし、広告を入れることで本体価格を下げたAmazonの取り組みには興味を示し、広告付きで本体価格を下げる施策も検討したいと述べた。しかし、「Amazonとはビジネスモデルが違う。同じ業態ではない」とし、ソニーの考えるビジネスモデルでどう拡大させていくかが問題」であるとし、ソニーのビジネスドメインの中でシナジー、優位性を追求していきたいとした。
ソニーは、タッチ操作に対応するE Inkディスプレイ搭載電子書籍リーダー端末「Reader」の国内新モデルを2機種発表した。Wi-Fiや3Gといった通信手段を搭載し、価格は約2万円からとなっている。
電子書籍市場ではここ数日、発表が相次いだ。シャープはCCCとともに立ち上げたTSUTAYA GALAPAGOSを完全子会社とし、シャープとの協業を解消したCCCはネットエンタメ事業を「TSUTAYA.com」として別会社化した。さらに海外では、Amazonが199ドルという7型タブレットをついに発表し、Barnes & Nobleはそれに対抗すべく新モデルを間もなくリリースしようとしている。
そうした中、ソニーもいよいよ動いた。同社は9月29日、8月末にドイツで開催された「IFA2011」で発表したReader新モデルの国内投入を正式発表した。IFA2011で発表されたモデルは「PRS-T1」で、販売予定国に日本は含まれていなかったが、PRS-T1を日本市場に合わせた形にし、さらに国内市場向けに3Gモデルを用意した。
9月29日に都内で開催された製品発表会でお披露目されたのは、6型のタッチ対応E Inkディスプレイを搭載した「PRS-T1」と「PRS-G1」の2モデル。前者がWi-Fiモデル、後者が3G+Wi-Fiモデルとなる。カラーバリエーションは、PRS-T1がブラック・レッド・ホワイトの3色、PRS-G1がブラックとホワイトの2色。発売はPRS-T1が10月20日、PRS-G1が11月25日で、価格はオープンプライス。店頭予想価格はPRS-T1が2万円前後、PRS-G1は2万6000円前後とされている。
本体サイズや重さなどは以下の表の通りで、サイズ的には新書とほぼ同じサイズといえる。
| PRS-T1 | PRS-G1 | |
|---|---|---|
| サイズ※最厚部 | 110(幅)×173.3(奥行き)×9.6(厚さ)ミリ | 110×173.3×10.1ミリ |
| 重量 | 168グラム | 185グラム |
| 通信方式 | IEEE802.11b/g/n | 3G、IEEE802.11b/g/n |
| 内蔵メモリ | 2Gバイト | |
| メモリカードスロット | microSD | |
| バッテリー持続時間 | 最長7週間 | 最長5週間 |
| 価格 | 2万円前後 | 2万6000円前後 |
| 発売日 | 10月20日 | 11月25日 |
PRS-T1およびPRS-G1のスペック
3G接続のパートナーにはKDDIを選択。プランは2種類用意され、Reader Storeにだけ接続できる「Reader Storeプラン」は、初年度の利用料金は無料で、2年目も1年目にReader Storeで1冊以上電子書籍を購入していれば無料となる(それ以外の場合は年額1050円)。3年目以降は年額1050円だ。また、Reader Store以外のWebブラウジングなどを行いたいというユーザー向けには、月額580円の「Webアクセスプラン」も用意している。3G契約は、本体をPCとUSB接続した上でWeb上で申し込む必要がある。
このほか、従来モデルからの変更点として、タッチパネルでの直感的な操作が可能になったことも見逃せない。従来は、フォントサイズの変更などもメニューから深い階層をたどって設定する必要があったが、新モデルでは、ピンチイン・ピンチアウトで文字サイズを変更できるなど使いやすさが格段に向上した。画面の解像度は従来モデルと変わらないが、フォントサイズは従来の6段階から8段階に変更可能になっている。また、日本語フォントは筑紫明朝が新たに採用された。辞書機能も強化され、英和辞典「ジーニアスG4」、英英辞典「Oxford American English」のほか、国語辞典として「大辞林第三版」を内蔵する。
端末から直接電子書籍を購入できるようになったことで、Reader StoreはPC WebだけでなくReaderに最適化されたサイトも用意された。BRAVIAの「おすすめナビ」などにも使われている同社のレコメンデーション技術「VoyAgent」も盛り込まれ、購入履歴や類似した購入履歴を持つユーザーの情報も加味して作品のレコメンドを行うスペースも確保されている。なお、端末にはReader Storeで先行販売する作品を含め、31作品がプリインストールされ、さわりの部分を読むことができる。
国内向けに投入されるモデルでは、Reader Storeの配信コンテンツ(.mnh)のほか、XMDF、.book、EPUB、PDF、TXTなどのフォーマットをサポート。EPUB 3.0についてはソフトウェアアップデートで対応する意向で、アップデータは無償で提供する考えだ。なお、利用頻度は従来より減ると予想される管理ソフト「eBook Transfer for Reader」は、新たにMac OSにも対応した。
質疑応答では、この発表の数時間前に米Amazon.comが発表した「Kindle Touch」との価格差についての質問があった。タッチ対応のE Inkディスプレイを搭載したKindle Touchの価格は99ドルからとなっているのに対し、PRS-T1は海外での市場想定価格が約150ドルと割高感があることについて尋ねたものだ。
この質問に対し、ソニーのコンスーマープロダクツ&サービスグループ VAIO&Mobile事業本部デジタルリーディング事業本部の野口不二夫氏は、「(99ドルのKindle Touchは)広告付きのモデルである点に注意が必要。Kindle Touchで広告なしのモデルは139ドルからなので、実質的にはほとんど差はないと考えている」と回答。ただし、広告を入れることで本体価格を下げたAmazonの取り組みには興味を示し、広告付きで本体価格を下げる施策も検討したいと述べた。しかし、「Amazonとはビジネスモデルが違う。同じ業態ではない」とし、ソニーの考えるビジネスモデルでどう拡大させていくかが問題」であるとし、ソニーのビジネスドメインの中でシナジー、優位性を追求していきたいとした。
シャープ、CCCと提携解消-電子書籍事業を独自展開
http://www.asahi.com/digital/nikkanko/NKK201109280016.html
シャープは27日、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)と電子書籍配信事業での提携を解消し、共同出資会社を9月30日付で完全子会社化すると発表した。解消理由について大畠昌巳執行役員は「幅広いコンテンツサービスに拡充するには独自で活動した方が目指すところに近くなる」と話している。
両社は2010年12月1日にシャープが49%、CCCが51%出資してツタヤガラパゴスを設立し、シャープの電子書籍端末「ガラパゴス」向けにコンテンツ配信サービスを開始した。同社のCCC出資分をシャープが買い取り、社名もガラパゴスネットワークスに変更する。現時点で約3万6000あるコンテンツ数などサービス内容はそのまま継続する。
シャープは電子書籍専用端末の販売を今月末で終了し、スマートフォンやタブレット向けのサービスに移行。一方、CCCは6月に電子書籍サービスを独自に始めるなど、同事業で両社の方向性がずれ始めていたことが提携解消につながったと見られる。
シャープは27日、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)と電子書籍配信事業での提携を解消し、共同出資会社を9月30日付で完全子会社化すると発表した。解消理由について大畠昌巳執行役員は「幅広いコンテンツサービスに拡充するには独自で活動した方が目指すところに近くなる」と話している。
両社は2010年12月1日にシャープが49%、CCCが51%出資してツタヤガラパゴスを設立し、シャープの電子書籍端末「ガラパゴス」向けにコンテンツ配信サービスを開始した。同社のCCC出資分をシャープが買い取り、社名もガラパゴスネットワークスに変更する。現時点で約3万6000あるコンテンツ数などサービス内容はそのまま継続する。
シャープは電子書籍専用端末の販売を今月末で終了し、スマートフォンやタブレット向けのサービスに移行。一方、CCCは6月に電子書籍サービスを独自に始めるなど、同事業で両社の方向性がずれ始めていたことが提携解消につながったと見られる。
2011年9月16日金曜日
電子書籍の市場拡大へ、主要出版20社が新会社
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20110915-OYT1T00897.htm
講談社、小学館、集英社など主要出版社20社は15日、電子書籍の普及促進を目的にした新会社「出版デジタル機構(仮称)」を今冬にも設立することで合意したと発表した。
各社でデジタル化した出版物のデータをまとめて保管するほか、各電子書店への配信や著作権者への収益分配の支援などを行い、電子書籍市場の拡大を促す。アマゾンなど海外勢の進出が予想される中、国内の市場基盤を固めるのが目的で、今後、ほかの出版社にも広く参加を呼びかける。
http://www.pot.co.jp/news/20110914_232615493925385.html?preview=true
講談社、小学館、集英社など主要出版社20社は15日、電子書籍の普及促進を目的にした新会社「出版デジタル機構(仮称)」を今冬にも設立することで合意したと発表した。
各社でデジタル化した出版物のデータをまとめて保管するほか、各電子書店への配信や著作権者への収益分配の支援などを行い、電子書籍市場の拡大を促す。アマゾンなど海外勢の進出が予想される中、国内の市場基盤を固めるのが目的で、今後、ほかの出版社にも広く参加を呼びかける。
http://www.pot.co.jp/news/20110914_232615493925385.html?preview=true
2011年9月2日金曜日
2011年上半期、電子書籍はITビジネス書&過去ヒット本!
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20110831/1037496/?ST=life&P=2
電子書籍をどこでどうやって買うのかは、所有する機器によるところが大きいだろう。PCか、iPhoneやiPadなどiOSデバイスか、Androidのスマートフォンやタブレット端末かによって変わってくるのが現状だ。
ただ、電子書店も徐々に充実してきている。コンテンツの点数自体の課題はあるが、出版社を問わず幅広いジャンルを取りそろえる電子書店も出てきた。その一つが「honto」だ。
「honto」は総合印刷会社、大日本印刷が2001年より直営で展開するPC、iPhone向け電子書籍販売サイト「ウェブの書斎」を全面リニューアルした電子書店だ。2010年11月25日のリニューアル時点で、コンテンツは約3万点(同年7月時点で約1万5000点)。オンライン書店「bk1」との相互連携や検索機能の強化など、新機能を大幅に追加した。
例えば「honto」サイトの表示を各デバイスの画面サイズに合わせ、最適なレイアウトで表現。見やすく選びやすいユーザーインターフェースを目指した。検索機能も強化し、書籍のタイトルのほか、ジャンル名、出版社名、作家名はもちろん、フリーワード検索は解説文でも検索できる。検索窓には検索候補一覧が並ぶ入力補助機能(インクリメンタル サーチ)を実装し、販売実績の多い候補を上位に表示している。レコメンド機能には販売動向を反映しており、今話題になっている電子書籍が即時購入できる。
bk1との連携も大きい。「honto」で販売している本の中で、同じタイトルの本が「bk1」にもある場合、「honto」の商品詳細ページで「bk1 紙の本を買う」のボタンが表示される。「bk1 紙の本を買う」のボタンをクリックすれば、「bk1」側の商品詳細ページへリンクする。ただし、「honto」利用の際にも会員登録が必要だが、リンク先の「bk1」で紙の本を購入する際には、「bk1」側でも会員登録が必要となる。
一方、すでにオンラインストア「BookWeb」での紙の本の販売で実績を持つ紀伊國屋書店も、本格的に電子書籍マーケットに参入。それが「紀伊國屋書店BookWebPlusサービス」(以下BookWebPlus)だ。
まず2010年12月に「BookWebPlus」で電子書籍の配信・販売サービスを開始。パソコン向け約1100タイトルの配信をスタート。2011年5月20日からは配信対象デバイスをスマートフォンやタブレット端末に拡大した。サービス開始時点で約5000タイトルを提供、現在もタイトルを増やしている状況だ。
対象デバイスの拡大に合わせ、アンドロイドOS搭載のスマートフォンおよびタブレット向けのストアアプリ「紀伊國屋書店Kinoppy」(キノッピー)をアンドロイドマーケットから無料で配布(iPhone、iPad対応アプリは6月1日より)している。キノッピーはストア機能のほか、読書履歴などが見られる本棚機能である「ライブラリ」や「ビューア」機能を備える。
アプリの配布を始めたのと同時に、各デバイス向け電子書籍の配信・販売をスタートした。コンテンツは講談社、光文社、角川書店、角川学芸出版、岩波書店、河出書房新社、扶桑社、ジョルダン、金の星社、アスキー・メディアワークス、エンターブレイン、角川マーケティング、中経出版、新人物往来社、集英社、小学館、学研HD、幻冬舎、PHP研究所、徳間書店をはじめとする多く出版社が提供。実用書や洋書、コミックの品ぞろえにも意欲を見せる。
キノッピーは電子書籍のみならず紙の本にも対応しているのが特徴。和書・洋書あわせて1000万タイトルから購入できる「BookWeb」から紙の本が購入でき、ライブラリ(履歴)にも追加できる。ログインの際のIDやパスワードはBookWeb、キノッピー共通で使える。
このほか「電子書店パピレス」「ビットウェイブックス」、雑誌が充実した「Fujisan.co.jp」、コミックが充実した「ebookjapan」など多数の総合電子書籍販売サイトがある。今回は「honto」および「BookWebPlus」担当者に、2011年上半期に売れた電子書籍を聞いた。ただし、電子書籍として2010年7月から2011年7月までの1年の間に発売された作品でランキングを調べてもらっている。
映画原作など話題の本の電子書籍化が当たっている
まず「honto」のランキング(2011年1月~7月までの売れ行きに評判(評価)を加味したもの)を見てみると、1位『プリンセス・トヨトミ』(万城目 学[著]/文藝春秋)、 2位『星守る犬』(村上たかし[著]/双葉社 ※コミック)、3位『サラリーマン金太郎』(本宮ひろ志[著]/サード・ライン ※コミック)5位『のぼうの城(上)』(和田竜[著]/小学館)、10位『となり町戦争』(三崎亜記[著]/集英社)、13位『八日目の蝉』(角田光代[著]/中央公論新社)と、映画原作が多い。
「紙でも大変好評な1冊だが電子化されると共に、非常に多くのお客様に支持された1冊」(honto担当者)という『これからの「正義」の話をしよう―いまを生き延びるための哲学』(マイケル・サンデル/鬼澤忍[著]/早川書房)や、『伝える力-「話す」「書く」「聞く」能力が仕事を変える!』(池上彰[著]/PHP研究所)といった、ヒット作もランキングに顔を出している。
「BookWebPlus」の方も同様で、こちらはグランドオープンが6月1日だったので月間ランキングになってはいるが、『ハッピーバースデー』(青木和雄[著]/金の星社)、『蹴りたい背中』(綿矢りさ[著]/河出書房新社)、『カラマーゾフの兄弟〈1〉』(フョ-ドル・ミハイロヴィチ・ドストエフス[著]/光文社)など、やはり過去のヒット作がランキングの上位に入る。いきなり電子書籍で発売されてヒットした、という作品はまだ少ないようだ。
注目したいのは、IT関連書、ITビジネス関連書。『スティーブ・ジョブズvsビル・ゲイツ二大カリスマCEOの仕事力』(竹内一正[著]/PHP研究所)や『アップル、グーグル、マイクロソフト―クラウド、携帯端末戦争のゆくえ』(岡嶋裕史[著]/光文社)などは、紙で発売されてから1年前後と比較的新しい。電子書籍を選ぶ人の、ITへの関心の高さを感じさせる。また『ウィキリークス以後の日本―自由報道協会(仮)とメディア革命』(上杉隆[著]/光文社)や『街場のメディア論』(内田樹[著]/光文社)といったメディアに関する本が売れている点にも注目したい。
両書店で唯一、電子版のみの発売の『サッカーのチカラ』(FOOTBALL WRITER'S AID[著]東邦出版)は、hontoの独占コンテンツ。日本大震災の被災地支援のためにサッカーメディア界の人間が垣根を超え、総力を結集して生まれたチャリティー企画。総勢107人のサッカー界を代表する書き手が「サッカーのチカラ」という共通テーマを、それぞれの価値観でつづっている。1冊あたりの売り上げ1200円のうち1000円が東日本大震災義援金として寄付される。
両書店のランキングに共通点は少なかった。電子書籍は、各出版社の公式電子書籍書店から購入する人も多い。どういったジャンルの作品がヒットするという予測がしにくいと言えそうだ。ただ「BookWebPlus」で『スティーブ・ジョブズvsビル・ゲイツ二大カリスマCEOの仕事力』や『なぜ、脳はiPadにハマるのか?―脳力を最大限に引き出す使い方レッスン』(篠原菊紀[著]/学研)、『日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか』(竹田恒泰[著]/PHP研究所)がヒットしていることを考えると、新書タイプの電子書籍は比較的手が伸ばしやすいと言えるのではないだろうか。
電子書籍をどこでどうやって買うのかは、所有する機器によるところが大きいだろう。PCか、iPhoneやiPadなどiOSデバイスか、Androidのスマートフォンやタブレット端末かによって変わってくるのが現状だ。
ただ、電子書店も徐々に充実してきている。コンテンツの点数自体の課題はあるが、出版社を問わず幅広いジャンルを取りそろえる電子書店も出てきた。その一つが「honto」だ。
「honto」は総合印刷会社、大日本印刷が2001年より直営で展開するPC、iPhone向け電子書籍販売サイト「ウェブの書斎」を全面リニューアルした電子書店だ。2010年11月25日のリニューアル時点で、コンテンツは約3万点(同年7月時点で約1万5000点)。オンライン書店「bk1」との相互連携や検索機能の強化など、新機能を大幅に追加した。
例えば「honto」サイトの表示を各デバイスの画面サイズに合わせ、最適なレイアウトで表現。見やすく選びやすいユーザーインターフェースを目指した。検索機能も強化し、書籍のタイトルのほか、ジャンル名、出版社名、作家名はもちろん、フリーワード検索は解説文でも検索できる。検索窓には検索候補一覧が並ぶ入力補助機能(インクリメンタル サーチ)を実装し、販売実績の多い候補を上位に表示している。レコメンド機能には販売動向を反映しており、今話題になっている電子書籍が即時購入できる。
bk1との連携も大きい。「honto」で販売している本の中で、同じタイトルの本が「bk1」にもある場合、「honto」の商品詳細ページで「bk1 紙の本を買う」のボタンが表示される。「bk1 紙の本を買う」のボタンをクリックすれば、「bk1」側の商品詳細ページへリンクする。ただし、「honto」利用の際にも会員登録が必要だが、リンク先の「bk1」で紙の本を購入する際には、「bk1」側でも会員登録が必要となる。
一方、すでにオンラインストア「BookWeb」での紙の本の販売で実績を持つ紀伊國屋書店も、本格的に電子書籍マーケットに参入。それが「紀伊國屋書店BookWebPlusサービス」(以下BookWebPlus)だ。
まず2010年12月に「BookWebPlus」で電子書籍の配信・販売サービスを開始。パソコン向け約1100タイトルの配信をスタート。2011年5月20日からは配信対象デバイスをスマートフォンやタブレット端末に拡大した。サービス開始時点で約5000タイトルを提供、現在もタイトルを増やしている状況だ。
対象デバイスの拡大に合わせ、アンドロイドOS搭載のスマートフォンおよびタブレット向けのストアアプリ「紀伊國屋書店Kinoppy」(キノッピー)をアンドロイドマーケットから無料で配布(iPhone、iPad対応アプリは6月1日より)している。キノッピーはストア機能のほか、読書履歴などが見られる本棚機能である「ライブラリ」や「ビューア」機能を備える。
アプリの配布を始めたのと同時に、各デバイス向け電子書籍の配信・販売をスタートした。コンテンツは講談社、光文社、角川書店、角川学芸出版、岩波書店、河出書房新社、扶桑社、ジョルダン、金の星社、アスキー・メディアワークス、エンターブレイン、角川マーケティング、中経出版、新人物往来社、集英社、小学館、学研HD、幻冬舎、PHP研究所、徳間書店をはじめとする多く出版社が提供。実用書や洋書、コミックの品ぞろえにも意欲を見せる。
キノッピーは電子書籍のみならず紙の本にも対応しているのが特徴。和書・洋書あわせて1000万タイトルから購入できる「BookWeb」から紙の本が購入でき、ライブラリ(履歴)にも追加できる。ログインの際のIDやパスワードはBookWeb、キノッピー共通で使える。
このほか「電子書店パピレス」「ビットウェイブックス」、雑誌が充実した「Fujisan.co.jp」、コミックが充実した「ebookjapan」など多数の総合電子書籍販売サイトがある。今回は「honto」および「BookWebPlus」担当者に、2011年上半期に売れた電子書籍を聞いた。ただし、電子書籍として2010年7月から2011年7月までの1年の間に発売された作品でランキングを調べてもらっている。
映画原作など話題の本の電子書籍化が当たっている
「honto」2011年1月~7月ランキング
まず「honto」のランキング(2011年1月~7月までの売れ行きに評判(評価)を加味したもの)を見てみると、1位『プリンセス・トヨトミ』(万城目 学[著]/文藝春秋)、 2位『星守る犬』(村上たかし[著]/双葉社 ※コミック)、3位『サラリーマン金太郎』(本宮ひろ志[著]/サード・ライン ※コミック)5位『のぼうの城(上)』(和田竜[著]/小学館)、10位『となり町戦争』(三崎亜記[著]/集英社)、13位『八日目の蝉』(角田光代[著]/中央公論新社)と、映画原作が多い。
「紙でも大変好評な1冊だが電子化されると共に、非常に多くのお客様に支持された1冊」(honto担当者)という『これからの「正義」の話をしよう―いまを生き延びるための哲学』(マイケル・サンデル/鬼澤忍[著]/早川書房)や、『伝える力-「話す」「書く」「聞く」能力が仕事を変える!』(池上彰[著]/PHP研究所)といった、ヒット作もランキングに顔を出している。
「紀伊國屋BookWebPlus」2011年6月1日~6月30日月間ランキング
「BookWebPlus」の方も同様で、こちらはグランドオープンが6月1日だったので月間ランキングになってはいるが、『ハッピーバースデー』(青木和雄[著]/金の星社)、『蹴りたい背中』(綿矢りさ[著]/河出書房新社)、『カラマーゾフの兄弟〈1〉』(フョ-ドル・ミハイロヴィチ・ドストエフス[著]/光文社)など、やはり過去のヒット作がランキングの上位に入る。いきなり電子書籍で発売されてヒットした、という作品はまだ少ないようだ。
注目したいのは、IT関連書、ITビジネス関連書。『スティーブ・ジョブズvsビル・ゲイツ二大カリスマCEOの仕事力』(竹内一正[著]/PHP研究所)や『アップル、グーグル、マイクロソフト―クラウド、携帯端末戦争のゆくえ』(岡嶋裕史[著]/光文社)などは、紙で発売されてから1年前後と比較的新しい。電子書籍を選ぶ人の、ITへの関心の高さを感じさせる。また『ウィキリークス以後の日本―自由報道協会(仮)とメディア革命』(上杉隆[著]/光文社)や『街場のメディア論』(内田樹[著]/光文社)といったメディアに関する本が売れている点にも注目したい。
両書店で唯一、電子版のみの発売の『サッカーのチカラ』(FOOTBALL WRITER'S AID[著]東邦出版)は、hontoの独占コンテンツ。日本大震災の被災地支援のためにサッカーメディア界の人間が垣根を超え、総力を結集して生まれたチャリティー企画。総勢107人のサッカー界を代表する書き手が「サッカーのチカラ」という共通テーマを、それぞれの価値観でつづっている。1冊あたりの売り上げ1200円のうち1000円が東日本大震災義援金として寄付される。
両書店のランキングに共通点は少なかった。電子書籍は、各出版社の公式電子書籍書店から購入する人も多い。どういったジャンルの作品がヒットするという予測がしにくいと言えそうだ。ただ「BookWebPlus」で『スティーブ・ジョブズvsビル・ゲイツ二大カリスマCEOの仕事力』や『なぜ、脳はiPadにハマるのか?―脳力を最大限に引き出す使い方レッスン』(篠原菊紀[著]/学研)、『日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか』(竹田恒泰[著]/PHP研究所)がヒットしていることを考えると、新書タイプの電子書籍は比較的手が伸ばしやすいと言えるのではないだろうか。
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