コンテンツを表示した状態でソースをみても、文字要素などは確認できなかった。説明員によると、これは基本的にはイメージ型の表示形態だが、文字属性は別に持っているため、全文検索なども行えるという。
Books in Browsersでは、ソースとなるコンテンツとして、ボイジャーの.bookだけでなく、EPUB 3.0、PDF、TXTに対応するという。EPUB 3.0脅威論など、ボイジャーにはどこ吹く風だ。会場では、動画を埋め込んだコンテンツのサンプルも展示されており、それぞれのフォーマットの特徴を生かせるようにする姿勢が見て取れる。
同社はこの新たなビューワのβ版を2011年秋にリリース予定だという。これまで.book形式の電子書籍を読むには、例えばPCであればビューワやその関連プラグインなどをインストールする必要があった。そうしたいわばレガシーな環境を捨て、HTML5ベースにかじを切ったというのは非常に興味深いといえる。
ボイジャーが国際電子出版EXPOで新ビューワを披露。T-Timeの表示機能をWebKitに対応させることで、Webブラウザベースのビューワとした。
ボイジャーといえば、出版業界で知らぬものはいないのでないかとさえ思えるほどよく知られた存在だ。特に、同社が手掛ける「ドットブック(.book)」という電子書籍のファイルフォーマットは、講談社、角川書店、新潮社、文藝春秋など、大手版元が採用しており、国内の電子書籍を語る上で欠かすことのできないフォーマットである。
そんなボイジャーが、7月9日まで東京ビッグサイトで開催中の「第15回国際電子出版EXPO」で、まったく新しい電子書籍ビューワを参考展示している。
0 件のコメント:
コメントを投稿