イースト(株)は6日、レンダリングエンジン“WebKit”を利用したシンプルなPC向けの電子書籍リーダー「espur(エスパー)」の試作版v0.8を無償公開した。Windows Vista/7に対応しており、現在本ソフトの公式サイトからダウンロードできる。なお、本ソフトの利用は個人利用に限定されており、営利目的の場合は別途問い合わせが必要なので注意。
「espur」は、電子書籍規格の標準化団体IDPF(International Digital Publishing Forum)によって5月23日に提案仕様が発表されたばかりの“EPUB 3.0”に準拠したPC向けの電子書籍リーダー。同社によると、おそらく世界初の“EPUB 3.0”対応の電子書籍リーダーであるという。
本ソフトを制作したイーストは、はHTML/CSSファイルからEPUBファイルを自動生成するクラウドサービス“epubpack”や、ブログ記事から“EPUB 3.0”に準拠したファイルを生成するブログ製本サービス“MyBooks.jp”など、“EPUB”に関連するサービスを積極的に展開している。本ソフトはこれらのサービスで制作した電子書籍コンテンツが正常に閲覧できるかどうかのチェックにも役立つだろう。
本ソフトのレンダリングエンジンには“WebKit”が採用されており、縦書きやルビといった日本語レイアウトにも対応している。画面は本棚を模した電子書籍の管理画面と、見開き表示の閲覧画面からなっており、閲覧画面ではマウスのクリックやキーボードのカーソルキーでページ送りが可能。そのほか、閲覧画面下部へカーソルを移動させると現れるツールバーから、文字の大きさ調整や目次の表示なども行える。
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