http://sankei.jp.msn.com/life/news/110501/bks11050107590014-n1.htm
■出版文化への愛情にじむ
「電子書籍元年」と呼ばれた昨年、国内の出版社は電子書籍市場へ本格的に進出し始めた。有料電子版のサービスを提供する新聞社も。しかし、その流れを「ビジネスとして成立させるのは難しいのでは」と、冷静にみる。
ネット上では無料がほぼ常識になってしまっていることが、主な理由だ。米国ではウォールストリート・ジャーナル(WSJ)などの新聞が有料の電子版を発行しているが、「確実に課金読者を得たのはWSJだけ。ネット上での課金モデル確立への戦いは過去10年以上なされてきたが、成功した、といえるところまではいっていない」と断じる。電子書籍も同様で、ネット上では無料が当然と考えるユーザーには、「1冊500円という値段を付けたらもう売れない」と悲観的だ。
それでは書き手にとって、電子書籍とはどのような存在なのか。本書では、著者が出版社を通さずに作品をネット上で販売する「中抜き」などを例に現状を説明する。「それで成功するのは一部の有名作家だけ」。誰でも電子書籍が出せる状況になるかもしれないが、玉石混交の作品がネット上にあふれることにもなると危惧する。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110501/bks11050107590014-n2.htm
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